☆_____消費者主権の競争原理で教育改革_____☆at SOC
☆_____消費者主権の競争原理で教育改革_____☆ - 暇つぶし2ch125:あぼーん
あぼーん
あぼーん

126:名無しさんの主張
07/11/22 08:56:41 xroctPbq
いじめは、赤の他人を狭いところに長時間閉じこめて、強制的にべたべた密着させるからひどくなる(内藤朝雄)。
URLリンク(tbs954.cocolog-nifty.com)
URLリンク(tbs954.cocolog-nifty.com)

127: ◆mHpN3w26vE
07/11/22 21:52:51 /FUo82wH

/// 歴史が示す競争の原理 62 ////////////

【渡部】 出版業といえば、週刊誌は出版業における遊興業です(笑)。ところが、
週刊誌をやっている出版社は押しなべて元気がいい。迫力がある。一方、そんな
遊興業のような下品なことはやりません、と社会のためになる本とかをせっせと
出している権威のある名門出版社がある。ところが、そういう出版社はこのごろは
元気がなくて、大分傾いている、なんて噂も流れる状態になっている。やっぱり
遊興業をやってる出版社は競争の修羅場にいるから、そういうセンスが身について
活気づいてくるんでしょうね。
 ところが名門出版社は伝統や権威に収まっているうちに、競争のセンスをなくしちゃって、
生気を失っていく。そういうことなんだと思う。競争の原理をどれだけ体質化するか、
ということですよ。そのためにも、遊興業のセンスを大事にしなくては駄目だ。
どんな分野でもね。

///////////////////// 「競争の原理」 ///




128:名無しさんの主張
07/11/22 22:58:12 6J+0D6Dv
教育基本法
第3条(教育の機会均等)すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を
与えられなければならないものであって、
人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
2 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって
修学困難な者にたいして、奨学の方法を講じなければならない。

URLリンク(www.katano-kyoso.gr.jp)



129:名無しさんの主張
07/11/22 23:02:14
●義務教育とは何か?

義務教育とは小学校6年間+中学校3年間、計9年間の事を示します。
国民は自由という権利を持っていると同時に義務を課せられています。
職業選択の自由や社会的生活を営む権利を持っていると同時に
「仕事について働く義務」(勤労の義務 日本国憲法:第27条)
「税金を納める義務」(納税の義務 日本国憲法:第30条)
「子供に教育を受けさせる義務」(教育の義務 日本国憲法:第26条)
等の国民の三大義務を始めいろいろな義務があります。
そして、国民三大義務の内の1つ「子供に教育を受けさせる義務」というのが
義務教育の事です。
・すべての国民は、法律の定まる所により、その能力の応じて、
 等しく教育を受ける権利を有する。
・すべての国民は、法律の定める事ろにより、その保護する子女に
 普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
 (日本国憲法:第26条の第1項、第2項)
・国民は、その保護する子女に、9年の普通教育を受けさせる義務を負う。
 (教育基本法:第4条)
勘違いしてはイケナイのが
義務教育の義務とは

子供が教育を受ける義務では無くて
大人が子供に教育を受けさせる義務

という事です。
URLリンク(www.geocities.jp)


130:名無しさんの主張
07/11/23 08:56:59 4ke1JxQC
>>129
子供から見れば、教育を受ける権利がある。そういう事です。
でも、金儲けの手段で、競争原理を導入しようという
汚い大人がいっぱい、いるようですね、全て金儲け
最低最悪の人間だな、市場原理主義者

131:名無しさんの主張
07/11/23 09:05:52 LBWMajZg
むしろ学校は選ばれた、もしくは、行くべき地位の人間が行けば良い


132: ◆mHpN3w26vE
07/11/25 21:45:50 uQbW3D4X

/// 歴史が示す競争の原理 63 ////////////

    日本の社会が内包する危険な思想

【堺屋】 ヨーロッパの近代史、現代史は、一路衰退に向かう歴史なわけだが、たとえば
世界の中心だったイギリスがなぜ駄目になったか、ということに、貴族社会を項点とする
上流、中流、下層とはっきり分かれた階級社会が原因だ、などという議論があるが、
これは明らかな間違いですね。もしそうなら、イギリスになぜ産業革命が起こったかが、
説明できない。階級社会であることは、イギリスの衰退とは関係ない。具体的には戦後の
政策に原因がある。一つは企業の国有化政策です。国有化というのは、まさに競争の
原理の排除です。これがイギリスを駄目にした元凶です。それから福祉政策の行き過ぎ。
福祉というのは悪いことじゃない。人間らしい生活を最低限保障するのは、文明国家なら
やらなければならないことでしょう。だが、それは最低限に止めておかなければならない。
働いて自分で生活している人と、国からの保障で、つまり税金で養われている人の格差が
なくなったら、完全に駄目です。一生懸命働いても、働かないで税金で養われていても、
生活にそれほどの格差がなかったら、働く意欲をもてというのが無理というもんです。
労働意欲が減退するのは当然です。イギリスはこれで駄目になった。

/////// 〔新装版〕致知出版社 1996年刊 ///



133: ◆mHpN3w26vE
07/11/28 21:52:59 lu0Q/Qbq

/// 歴史が示す競争の原理 64 ////////////

【渡部】 そこで心配になるのが、いまの日本です。能力があって、働いて、儲けるやつは、
どんどん儲けられるようにするのが、競争の原理というものです。だから、競争に負けて
脱落する部分が出てきても、ある程度はしようがない。競争に負けて潰れる企業もある。
学校も銀行も同じ。そういう仕掛けになっていないと、社会は活力を失って駄目になっていく。
ところが、日本にはどうも競争を抑圧する理念というか、そういうものが根強く横たわっている。
所得税などはその典型でしょう。

【堺屋】 まったく同感だ。日本の所得税のシステムを見ていると、やはり結果の平等が
いいんだという考えが抜き難くあるとしか思えない。これは社会の進歩を止めようとする
危険な思想です。たとえば、レーガン政権の所得税は最高三十三パーセントで頭打ちに
なっている。何億儲けても、最高三十三パーセントです。ところが日本は、最高九十ニ
パーセントですよ。こんなに所得税にもっていかれて、働く意欲が湧いたら不思議という
ものです。それでも日本人はまだ勤勉さを失わないから、偉いというのか何というのか。

///////////////////////// 堺屋太一 ///





134: ◆mHpN3w26vE
07/12/01 21:27:00 ir5cA0eo

/// 歴史が示す競争の原理 65 ////////////

【渡部】 上と下を平準化するのがいいことなのだ、という思想。これはぜひとも払拭
しなければならない。能力のあるやつはどんどん稼いで、金持ちになれるようにしないと
いけません。そうでないと、国全体が活力を失い、やがて天の一角から競争者が現れて、
ひとたまりもなくやられてしまうことになる。敗者の救済は、あくまでも救済の原理で
やるべきでしょう。

【堺屋】 それからね、いまの日本に大切なのは、いかに民主主義のコストを下げるか、
ということです。どういうことかというと、選挙をするでしょう。すると大変ノイジーな部分がある。
既得権を擁護しようとする連中ですね。圧力団体でワーワーやる連中ですよ。そして、
このノイジーな既得権擁護派が選挙では強い、というのが常なんですね。競争して成長
していこうという連中は、サイレントなんです。だいたい競争に忙しいから、鉢巻きなんか
締めてノイジーになってる暇なんかない。すると、どうなるか。投票民主主義では、選挙は
既得権擁護に有利に働く。そういう原則がある。これは忘れてはならないことです。
で、既得権を擁護するために税金が使われるということになる。

///////////////////////// 渡部昇一 ///





135: ◆mHpN3w26vE
07/12/04 23:22:13 2tEVmU3k

/// 歴史が示す競争の原理 66 ////////////

【渡部】 生産者米価をどうしろこうしろというのが、その典型だな。

【堺屋】 これは民主主義のコストとはいえない。だが、このコストが膨らんでくると、
社会は駄目になる。米価はその限界にきているといえるでしょう。だから、投票民主主義で
動かされる経済分野を少なくすることが大事です。それだけ自由競争の分野が広がる
わけですからね。

【渡部】 しかし、既得権擁護派というのは根強い。既得権に守られて競争の圏外に立つ
心地良さというのは、どうも大変なものらしい。だからこそ、あんなにもノイジーになれる
わけだろう。しかし、その心地良さが実はすべてを駄目にしていく元凶なんだが。

///////////////// 竹井出版1987年刊 ///




136: ◆mHpN3w26vE
07/12/08 19:52:39 c1ZTfPh4

/// 歴史が示す競争の原理 67 ////////////

【堺屋】 競争して成長していっている分野はサイレントだから、どうしても既得権擁護派の
ノイジーに掻き消されてしまう。でも、ノイジーな部分にだけ傾いていったら、駄目になる。
だからこそ、常に既得権擁護派のノイジーが勝ちを占める投票民主主義に依存する
政府支出を縮小することを考え、少しずつでも実行していかなければならない。
投票民主主義でいくなら、行政改革は常にやって、予算を引き締めるようにもっていかなくては
ならない。政治家に対する評価の基準をそこに置いたほうがいい。行革、予算縮小を
心掛ける政治家は、競争の本質がわかっている、つまり成長し進歩する社会を考えている、
ということですからね。

////////////// 堺屋太一 ・渡部昇一著 ///





137:名無しさんの主張
07/12/08 21:17:33 pQoBkMue
堺屋のおっちゃんも、本当に耄碌してきたなぁ。
なにがサイレントなんだって、ノイジー、頼むから
まともな日本語を語ってくれだなもし
へ、遠い過去に成長が止まってしまったじさまの説教話しに付き合ってる
なんて、君mHpN3w26vEも、そうとうに人生の時間を無駄にしているようだね
ま、最初から、
聞く耳もたずな、精神的に退化した、まるで老人みたいだけどサ、君
いくら、当方がコミュニケーションの努力をつづけたところで
なんだろうな、某工作員君

138: ◆mHpN3w26vE
07/12/11 21:40:36 f+9kl4JT

/// 歴史が示す競争の原理 68 ////////////

【渡部】 政府機関や地方公共団体の中にも競争の原理を持ち込むように
したほうがいい。それはできるんだから。

【堺屋】 できますよ。たとえば、政府や地方公共団体自らの出納を自らのサービス収入で
賄うようにする。もちろん、全額を賄えとはいわない。自らのサービス収入で賄う部分を
なるべく増やすということです。自らのサービス収入で賄う率を競争させて、それを
次の予算編成に反映させるという方法だって考えられる。

【渡部】 そうすれば、行政サービスはあれこれいわなくとも、格段に向上するでしょう。
なんだか競争の原理万歳と叫びたくなってきたな(笑)。・・・・・

///////////////////// 「競争の原理」 ///




139:名無しさんの主張
07/12/11 22:14:36 F/cVuIQF
【W氏】それは、競争の原理を持ち込んだ方がいいんだろ
鉄筋の数を減らして細くするんだ。
【S氏】それは、構造計算が、潰れてしまうかもしれませんが
【W氏】そこをなんとか、がんばるんだ!
♪風のなかのスバル~♪(アナウンス:男たちはがんばった
鉄筋の数を減らして、巧妙に構造計算をすりぬけた)
【W氏】これが経済優先、市場原理ということなのですね。
【S氏】そうだ、その通り、今後50年以降、大地震が来るというリスクというものを
計算すれば、これが最適にした最も最適価格なのだ。
【W氏】ばんざい、「競争の原理」


140:名無しさんの主張
07/12/11 22:27:56
>139
ばれないうちはいいけれど、あなたは、家やビルを建てるとき、
安いだけで、鉄筋の少ないと評判の建築会社を市場の中で選びますか?
強度計算でごまかしをした会社の多くは倒産したり、訴訟で賠償金を
払うはめになっています。
消費者をあざむけば、報いを受け、市場から脱落、追放されるのが
市場経済です。

141: ◆mHpN3w26vE
07/12/13 23:45:40 cqsGd3Ur

/// 竹井出版 ////////////////////

    堺屋太一、渡部昇一著 「競争の原理」,
    竹井出版 1987年刊、 〔新装版〕致知出版 1996年刊

URLリンク(www.amazon.co.jp)
URLリンク(www.amazon.co.jp)
URLリンク(www.bk1.co.jp)
URLリンク(www.bk1.co.jp)
URLリンク(www.7andy.jp)
URLリンク(www.7andy.jp)

///////////// 〔新装版〕致知出版 ///




142:名無しさんの主張
07/12/15 19:48:46
★教員採用、社会人2割に・教育再生会議、バウチャーは試験実施

 教育再生会議(野依良治座長)がまとめた三次報告の最終案が11日、明らかになった。
教育の幅を広げるため、教員免許を持たない社会人の参入を推進。
2012年までに教員採用数の2割以上を目指すことを掲げた。

 大学の全授業の3割を英語で実施することも明記。

 賛否両論あった「教育バウチャー(利用券)」制度は全国一律の実施は見送り、
国が公立学校を対象にモデル事業を実施することで決着した。
下旬に福田康夫首相に提出する。

 社会人の積極登用は、ビジネスマンや研究者など各界の専門家を教壇に
立たせることで教育水準の向上に寄与することを狙った。
現在も都道府県の教育委員会が「特別免許状」を発行して採用できるが、慎重な教委が多い。
特別免許状なしでも優秀な人材であれば非常勤講師などで登用するよう提言した。

讀賣新聞 URLリンク(www.nikkei.co.jp)


143:名無しさんの主張
07/12/15 20:16:50 gijT3mtZ
さて、教育という根源にせまれば、その本質というものは
一体何なのだろうか? 世渡り上手、うまく金を稼ぐ人物を排出することが
競争社会における教育。それは経済的な観点?
困窮にあえぐ人々を侮蔑し、それは、競争社会の脱落者なんだよ
完全に切って捨てる。
結果、誰が、そのような共食い社会で幸福になれるんだか?
そりゃ、堺屋太一 のような無菌状態で育った超エリートやら
大妄想エロ作家、渡部昇一みたいな人間には、
庶民が感じているリアルな現実は、理解できないんだろうね~~~

で、君は、彼らの仲間に参加したいんだって(@_@;)
プップップッ、君、まったく才能ないから、そうやって無駄な努力を続ける
そうやって、憧れの彼らの発している言動に憧れている、ミーハー君
本当に悲しい人だね。選ばれた彼らの気分と同化したいのかな(大爆笑)
しょせん、君はただの名無し、私も名無し
まことに残念ながら、君は選ばれていないという事すら気がついてもいない
自称勝ち組に分類されたいという希望的観測

いい加減に、超極端な彼らの言動から離脱して
庶民の現実を直視したらどうなんだい。実際のところ、この人たちは何を
やってくれたんだろう、日本国家に対して?
自己満足と自尊心をくすぐられたいだけの、評論家さん
いゃあ、実にうらやましいご身分だ



144:名無しさんの主張
07/12/16 20:31:12
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  1
ワタミ社長渡邉美樹の「もう、国には頼らない。」
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

「やっぱり民間ではダメなんじゃないか」
 訪問介護最大手のコムスンが、事業所指定の不正取得などで摘発されたときに、
こう思った方は多かったかと思います。「公共性の高い事業に関しては、
金儲け第一主義の民間に任せてはいけないんだな」と。
 介護ビジネスを手がける者として、私は、コムスンがやったことを弁護する気は
まったくありません。同時に、「公共性の高い事業で、民間に任せてはいけないことなど、
何もない」と思っています。「民間にできることは、民間で」が、「行政改革」を
旗印にしていた小泉純一郎前首相のキャッチフレーズのひとつでしたが、私ならば
さらにこう言うでしょう。「民間にできないことなど、何もない」と。
 今回の事件を例に取るならば、民間に任せる前に、厚生労働省が競争のルールを
きちんと決めていなかったことが最大の原因だと私は思います。事業者が収益を
上げることが、利用者のメリットにつながるような設計図がなかったのです。
それどころか、費用削減を安易に図り、事業者の利益を減らす方向へ走ったことが、
あのような逸脱につながってしまった。
 官がすべきことはたったふたつだけだと私は思います。自由競争のためのルールを
決めて、違反した者を厳しく罰すること。そして、セーフティーガードをきっちり組むことです。
それがきちんとできていれば、今回のような事件は起きなかったでしょう。
 ところが、そう思っていない人たちがいます。官僚の方々です。
 「公(おおやけ)の仕事は、すべて官がやるもの」。これが長い間、日本の“常識”でした。
「公=官」というわけです。



145:名無しさんの主張
07/12/16 20:37:08
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  2

 「小泉行革」はその“常識”を変えようとして、道路事業や郵政3事業の民営化を
進めたわけですが、建前では民間に開放されていながら、事実上「官」が牛耳っている
「公」的な事業が日本にはまだまだたくさんあります。
 それが、私が現在「民」の立場で取り組んでいる「教育」「医療」「介護」「農業」「環境」です。
いずれもあらゆる人々が安心して暮らしていくために必要不可欠で、誰もが等しく
受ける権利を持っている、真に「公」的な事業です。同時に、典型的な「官」配下の
「行政産業」がはびこる分野でもあります。
 ご存じのとおり、これらの分野がいま、崩壊の危機に直面しています。
 なぜ、子どもたちを育てるための学校で、いじめが起き、自殺者まで生んでしまうのか?
 なぜ、患者を治療するための病院で、たらい回しや医療過誤がなくならないのか?
 なぜ、高齢者の終のすみかとなるべき老人ホームが、お年寄をぞんざいに扱うのか?
 なぜ、日々口にする農産物が、安全・安心ではないのか?
 なぜ、科学技術を極めた人間が、地球環境を悪化させ続けるのか?
「官」になくて「民」にあるものは何か?
 「官」の立場に立つ人たちは、公的サービスは、民間に任せるとどうなるかわからない。
だから「官」が徹底して管理しなければいけないのだ、と主張し続けてきました。その結果が
このていたらくなのです。「官の論理」の行き着く先が、こんなお粗末な社会なのだとしたら……。
日本の未来は暗澹たるものです。
 私は思います。本来、「公」の仕事は「民」のためにあるものだ。ならば「官」任せにせず、
「民」が自らの力で、「公」の仕事にかかわっていくべきではないか、と。
 では、「官」になくて「民」にあるのは、なんでしょうか。
 それは、「経営」です。
 私は「学校」「病院」「老人ホーム」「農業」「環境」の分野で事業を展開していますが、その
手法はきわめてシンプルです。要するに外食産業でやってきたように「経営」をしただけなのです。



146:名無しさんの主張
07/12/16 20:44:03
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  3

 逆にいえば、「官」が仕切った世界は、「経営」が不在だったのです。市場を「官」が
コントロールしているために、競争が生まれない。ゆえに、ライバルと切磋琢磨しながら
顧客によりよいサービスを提供したり、より魅力的な商品を開発することで、売り上げを伸ばし、
収益を上げる、といった「経営」努力がまったく必要のない世界だったのです。
 その結果どうなったか。
 いま、私立学校の半数が赤字経営です。病院では医療過誤が頻発しています。
少子高齢化が進むというのに老人福祉サービスは一向に充実しません。日本の
食料自給率は先進国で最低のパーセンテージです。
 私自身、実際に自分で学校や病院、老人ホームを経営するまでは、きちんとしたサービスを
提供しながら黒字化するのはさぞや難しいのだろうな、と思っていました。ところがさにあらず、
いざ参入してみると、自分で思っていた以上にすぐ黒字化を果たすことができたのです。
 何が違うのか。繰り返し申し上げます。それは、私が外食産業でさんざんやってきた
「経営」を行った。それだけなのです。
「経営」があるかないか、それだけで状況は変わる
 まず、誰がお客さまであるか、はっきりさせること。それぞれのサービスを受けるお客さまに
とって最大の幸せとは何か、はっきりさせること。そして私と理想を同じくする人たちと、
仕事を改善していくこと。以上です。これは、まさにワタミでやってきた経営手法です。
それで十分改善できるのです。
 自らの経験を通じて、いまや確信を持つようになりました。「経営力で、社会は変えられる!」と。
そしてそれは、「消費者(=国民)主導による、直接民主主義の始まりである」と。だからこそ、
国民ひとりひとりに「もう、国には頼らない」という気構えが必要なのだと。
 1984年、居酒屋チェーン「つぼ八」のフランチャイズ店オーナーとして経営者人生を
スタートした私は、以来、外食サービス業一筋に歩み続け、創業したワタミは2000年に
東証1部上場を果たしました。



147:名無しさんの主張
07/12/16 20:56:52
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  4

 その一方で、私は「いつか学校を経営して、自分の理想とする教育を実践したい」という
夢を抱き続けてきました。私は、仕事を通じて、みんなが人間性を高め、自分はもちろん
他人を幸せにできるような世界を理想だと考えていました。その意味では、あらゆる仕事は
人が自分を成長させる、まさしく「教育の場」なのです。そのことに気づいた私は、
いつの日か直接教育に携わりたい、と思ったのでした。
 2003年、そんな私の夢がかないました。
 私立の中高一貫校の理事長に就任したのです。それをきっかけに、私は、病院、
老人ホームと続けざまに「公的サービス」事業の経営を手がけることになりました。農業や
環境対策についても、お客さまの幸せを考える外食産業の立場から、早い時期に取り組みを
始めています。2006年からは、安倍晋三内閣が立ち上げた教育再生委員会と、私の
地元である神奈川県教育委員会の委員も務めることになりました。
 当初はシンプルに「自分が理想とする教育の場を創りたい」と思っていた私ですが、
いつのまにか、「官」が仕切っていた「公的サービス」の世界にさまざまな方面で参入
していたわけです。そして、正直、あきれてしまいました。なんとも不思議な“常識”が
まかりとおる世界だったからです。
 どんなに重大な問題が起こっても、改める仕組みのない世界でした。問題を隠そうとさえ
する世界でした。より良くしていこうという気概のない世界でした。
 なぜそんなことに? それは、既存の枠組みを守ることに固執し、ミスをしないことを
最高の処世術とする、まさに官僚主義的な考え方が横行していたからです。
 肝心なものがそこからは抜け落ちていました。こうした公的サービスがそもそも
「誰のためにあるものか」という本質的な問いかけです。いいかえれば、これらの
公的サービスの本当の「お客さま」は誰なのか、という視点です。



148:名無しさんの主張
07/12/17 11:29:50 ATwVbBfr
どうでもいいが英会話ができる日本人をもっとふやしてほしい。

149:名無しさんの主張
07/12/17 11:31:52 ATwVbBfr
市場原理でいえば、まず学校に広大なキャンパスなんていらないと思う。
学費安く抑えられ、マルチキャストでゼミやら研究発表、討論会していくインターネット大学で十分。。

150:名無しさんの主張
07/12/17 20:59:53
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  5

   教育の「お客さま」は誰か

 学校教育は誰のためにあるのでしょうか。教師? 文部科学省? いいえ。そこで
学び育つ、子どもたちのためにあるのです。病院は誰のためにあるのでしょうか? 
医者? 厚生労働省? いいえ。そこで治療を受ける患者さんのためにあるのです。
老人ホームは? お年寄のため。農業は? 食事をとるあらゆる人たちのため。
 そう、話は単純にして明快なのです。サービスの本質に官民の違いなどありません。
お客さまがどうすれば幸せになるのか。それだけを考えて仕事に邁進すればいい。
 ところが、「官」が仕切っている行政産業の世界では違う“常識”がありました。
仕切っているお役所、利権を持っている政治家、そして彼らがつくった仕組みに群がって
利益を得よう、立場を守ろうという人々の利害が、最優先されるようになってしまったのです。
 「官」主導による体制は、昨日今日できたものではありません。背景には、明治維新以来、
日本という国を主導してきた官僚システムの長い歴史があります。その過程で、
官が上に立ってルールを決め、民がそれに従う、という構造ができあがりました。
 けれども、官僚になる人間たちがベスト・アンド・ブライテストだった時代ならばともかく、
いまや政治家や官僚が日本で一番優れた人材であるなどと考えている人が、
いったい何人いるでしょう。
 世界から評価されている日本人は、経営者であり、技術者であり、科学者であり、
芸術家です。官僚でも政治家でもありません。マンガやアニメやゲームといった
サブカルチャーを世界に通用する日本文化を創り、育て上げたのは、知的好奇心にあふれた
一般庶民です。そこに「官」の出る幕はありません。

151:名無しさんの主張
07/12/17 21:08:45
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  6

「官」に任せない“直接民主主義”の視点で

 あらゆる人々があらゆる情報にアクセスすることができ、世界中から集まるモノや
サービスに接することができます。こんな時代に、一握りの政治家や官僚に、私たちが
受けるべき公的サービスのあり方を一任する必要があるのでしょうか。私たちが預けた
税金の使い道を、彼らに恣意的に決めさせていいものでしょうか。
 私は思います。これからの日本は、基本的に間接民主主義ではなく、直接民主主義の
視点でものごとを決めていくべきではないか、と。
 たかだか4年や6年ごとの、超低投票率の選挙で、それも公共投資や補助金目当ての
支持者の票を得て当選した政治家や、そもそも国民から選ばれてすらいない官僚に、
私たちの人生を託す意味はあるでしょうか。この国の民主主義は、「民」から「間接」
どころか「断絶」しているとさえいっていい状態なのに。
 実は、私たち日本人はすでにある分野で直接民主制を採用しているのです。そう、
普段の経済活動です。資本主義市場経済社会における消費者とは、直接民主主義の
体現者にほかならないのです。そう考えれば難しいことはありません。私にも読者の
皆さんにも、直接民主主義を具現化する能力が備わっているのです。あふれるモノと
サービスの中から、自分に一番ふさわしい、自分がもっとも必要としているものを、
自分の価値観に見合ったプライスで購入するという能力を有しているのです。
 私たちは、損をしないよう、慎重に情報を集めます。徹底的に見比べます。結果が
期待はずれなら、二度とその企業のモノは買いませんし、サービスは受けません。
 こんな高感度の消費者と向き合うのですから、私たち民間企業の経営者は、4年や
6年ごとどころか、毎日のように選挙を受けているようなものです。コインや紙幣や
クレジットカードという投票権を持った、消費者という名の選挙民に常に選ばれ、
あるいは落とされている。そして落選が続けば、市場から退場させられるのです。


152:名無しさんの主張
07/12/19 22:57:50
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  7

 よく勘違いされるのですが、私はいわゆる市場原理主義者ではありません。市場経済は、
人間が幸せになるための手段にすぎない。市場原理が当てはまらない問題、市場原理
だけで解決できない問題はいっぱいあります。

    「市場原理主義者」ではないが「官」にも任せられない

 たとえば私がすでに参入している日本の農業の再生は、耕地面積や人件費や土地の
コストを考えれば、何らかの公的援助を施さない限り、世界市場で競争するのは難しい。
また、人間の経済が生み出した負の遺産である地球環境問題の解決にいたっては、
行き過ぎた市場経済にブレーキをかける必要があります。「官」がやるべき仕事は、
こうした枠組みをつくり、国民に成り代わって市場に不公正がないか監視すること、
そして社会全体を見渡して不幸な人ができないようなセーフティーネットを設けることでしょう。
 ただし、「官」自身がプレーヤーとして行政産業をかたちづくり、「民」の参入を妨げる
という構造は、もはや時代遅れです。行政産業は消費者の目で選別されないだけに
文字通り構造腐敗を招いているのは周知のとおりです。
 市場のルールは、「官」が勝手に定めて構造腐敗をしているルールに比べれば、
はるかに公正ですし、柔軟です。だったら、もっと積極的に利用したほうがいいのでは
ないでしょうか。私は、ただそう申し上げているだけなのです。
 「官」が仕切っている公的サービスは、いい教育、いい医療、いい介護、いい食べ物が
欲しいという、「消費者」にとってごくごく当たり前のニーズにさえ応えようとしません。
同業者同士の競争も、切磋琢磨もありません。なぜなら「公的サービスは平等でなくては
いけないから」「格差を生んではいけないから」。それで仕事の水準を一番低いところに
合わせるのですから、サービスの水準が向上することはありません。
 このように消費者をないがしろにして、では、学校や病院や老人ホーム、農業が大儲け
しているかといえば、ほとんどが青息吐息なのですから、もはや何をかいわんやです。

153:名無しさんの主張
07/12/20 22:49:27
★あなたのお金は、直接民主主義の一票です  8

老人ホーム、学校、病院で見いだした希望
 けれども絶望するのはまだ早い。私は、この数年間で希望を見いだすことができました。
私が経営に参加した時点で破綻の危機にあった学校や病院はわずか数年で収益が
上がるように改善できました。老人ホームと、自分たちで始めた農業も、破淀の
心配のない水準に改善できました。そしてなにより、各サービスの「お客さま」たちから
「たくさんのありがとう」をいただけるようになったのです。
 私のこうした思いをまとめた『もう、国には頼らない。 経営力が社会を変える!』は、
この数年間、私が取り組んできた公的サービス改革プロジェクトの、いわば
中間報告書のようなものです。
 この日経ビジネスオンラインの連載では、本書の中から主に学校経営の部分を
ご紹介します。書籍では学校(郁文館夢学園)に加えて、病院(岸和田盈進会病院)、
老人ホーム(ワタミの介護)、そして農業・環境(ワタミファーム・ワタミエコロジー)の
4事業について、ケーススタディの形で、具体的な経営手法などをお話ししています。
 繰り返します。「公」の仕事はもはや「官」任せでは動きません。ただ、これまでは
「官」に頼りきりだった私たち日本人ひとりひとりが甘えていた、ともいえます。本来、
「公」の仕事は、あらゆる人間がサービスの受け手であると同時にサービスの
担い手であるはずだからです。
 次回の連載では、「競争」というと必ず出てくる「格差」について、お話ししたいと思います。

※この連載は単行本『もう、国には頼らない。 経営力が社会を変える!』から抜粋し、
Web向けに再構成したものです。書籍には学校を始め、介護、農業など個別の分野についての
具体的なエピソードが盛り込まれています。興味を持たれましたらぜひ、ご一読下さい。
『もう、国には頼らない。 経営力が社会を変える!』(渡邉 美樹著、日経BP社、1365円 (税込)

URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)


154:名無しさんの主張
07/12/21 22:23:10 Snc4pEGc
教育というものを、自らが生み育てた子供
というものに関してすら

子供は投資の対象
その投資した資金の利益の対象として、
その投資した資金を将来に回収したい
その場合の、利益率は、いかほどに算出されるのでございましょう

祝、教育に競争原理です!

そりゃ、そんな家庭は完全崩壊するだろうな





155:名無しさんの主張
07/12/24 21:36:17
★旧国立大学の学費値上げ反対運動の珍妙さ  1/2
ベンチャー革命2004年12月29日  山本尚利

 旧国立大学の学長連名にて旧国立大の学費値上げ反対の声明がでています。どこかの
政党と足並みをそろえているかのようです。その声明によれば、旧国立大学の学費が年間
52万800円から53万5800円と1万5千円値上げされるそうです。国立大学の独立行政法人化に
よって、運営費交付金の削減が年1%(効率化係数)適用されます。(注1)一方、学費が
値上げされれば、値上げ率が2.8%となります。ところで、旧国立大学の歳出予算の57%が
運営費交付金(税金)で賄われています。そのおかげで、授業料収入が歳出費全体の
わずか14.8%で済んでいます。ちなみにその他は大学病院収入などです。国立大学への
国費補助の削減(歳出予算の0.6%減)は学費値上げ(歳出予算の0.4%増)で相殺され、
旧国立大学の予算構造に大きな変化はありません。
 この小手先にしかみえない旧国立大学の経営改革は、いったい何を意味するのでしょうか。
国費補助削減も焼け石に水、授業料値上げも焼け石に水です。国立大学の法人化とは
いったい何なのかが、サッパリわかりません。もし民間企業の経営改革で、このような
数値目標を掲げたら、株主がフザケルナ!と激怒するでしょう。
 国立大学の学長連名の声明も紋切り型で、単に学費値上げを反対しています。日本の
国立大学問題の本質に迫る声明ならば傾聴に値しますが、バカの一つ覚えのような学費値上げ
反対とは?子供が親から小遣いを減らされて文句を言っているようなものです。

2.大学財政に占める学費比率の大差:私立対国立

 私立大学の財政(教育サービス出費)に占める学費収入の比率は70~80%くらいで
しょう。私立大学は学費が命綱です。一方、国立大学は運営費交付金(税金)が命綱です。
つまり、授業料を多少値上げしても国立大学財政にはそれほど寄与しないのです。
 このような不公平で、非対称の競争構造で、私立大学と国立大学が優秀な学生の取り合いを
演じているわけです。優秀な学生を一人でも多く確保することが大学の長期的なブランド
形成に決定的な影響を与えますから・・・。



156:名無しさんの主張
07/12/24 21:44:16
★旧国立大学の学費値上げ反対運動の珍妙さ  2/2

 さて、一般国民にとって、税金は収入に比例して均等に徴収されますから、子弟を国立大学に
入学させると、一種の減税効果が得られます。したがって子供を競って学習塾や予備校に
通わせるのは、低学費で入学競争の厳しいブランドの国立大学に入れて減税効果を
得たいという側面を否定できません。
 このような日本独特の高等教育システムは、減税インセンティブをベースにした過酷な
受験戦争構造を形成しています。これは実に不健全で非民主的な構造です。納税のリターンに
まったく公平性がないといえます。つまり、私立大学に子弟を入学させた親は、国立大学に
入学させた他人の子弟の学費を払わされているに等しい。
特に大学医学部の場合はそれが顕著です。医学部学生を医師にするには、6年で6000万円の
コストがかかると言われています。国立大医学部はその大半を大学病院経営と運営費交付金
(税金)で賄います。一方、私立医大は、そのコストを学費と寄付金(学生生徒等納付金)で
賄いますからベラボーに高額の学費がかかるわけです。ただし、この超高額な学費は他方、
医療業界の既得権益者にとって、皮肉にも一般人の子弟の医療サービスへの新規参入を
排除する派生効果があります。これらの既得権益者は悪名高い政治献金者でもあり、
日本社会の封建的な非民主主義構造の代表格となっています。

3.健全な大学教育サービスは実現するか

 少子高齢化社会の到来を控えて、旧国立大学の経営健全化のためには、少なくとも
オペレーション・コストの自前調達が必要でしょう。また、高等教育に税金を使うなら旧国立、
私立を問わず、学校法人に公平に配賦するのが本来の民主主義です。ところが日本では、
どうもその発想はなさそうです。だから文部科学省は、国立大学を独立行政法人化した後も、
旧国立系のみに偏って、手厚い税金補助を与え続けるつもりでしょう。もしそうならば
私立大学の経営が成り立つはずがありません。

URLリンク(www.geocities.co.jp)

157:名無しさんの主張
07/12/30 16:42:03
★バウチャー無用と文科相 「市場原理なじまない」
2007年9月26日 19時55分

 渡海紀三朗文部科学相は26日、初閣議後の記者会見で、政府の教育再生会議が
導入を検討している教育バウチャー(利用券)制度について「いらないと思う」と述べた。

 その後の報道各社とのインタビューで「市場原理の導入は教育にはなじまない」とも話し、
競争原理を採り入れる姿勢を鮮明にしていた安倍晋三前首相の教育改革とは一定の
距離を置く考えを示した。

 バウチャー制度について渡海文科相は「子どもたちが等しく義務教育を受ける機会が
与えられるのかどうか、地域的な問題が解けないという思いがある。面白そうだとかいう
考え方だけではどうかと思う」と指摘した。

 さらに、安倍教育改革を基本的には引き継ぐとしながらも「市場原理は基本的に
持ち込むべきではない。導入すると社会にひずみが起こり、格差が生じる」と、持論を述べた。

(共同)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)


158:名無しさんの主張
07/12/30 17:41:35 ADSurcna
改革という名の元に文部科学省のお役人たちが天下り先を増やしたいだけですよ~。


159:名無しさんの主張
08/01/01 18:54:55
★教育“委員会”を再生せよ   1
ワタミ社長渡邉美樹の「もう、国には頼らない。」
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

 教育委員会をお役所、あるいは準お役所的組織だと思っている方は、意外に
多いのではないでしょうか?
 けれども、実はまったく逆なのです。
 教育委員会は、都道府県単位、市町村単位の独立した執行機関で、メンバーも
役人ではなく一般市民から選ばれます。といっても、いわゆる市民団体からではありません。
市民の立場から行政に参加する公職、本来の意味での「オンブズマン」。それが教育委員会です。
 こう書くと、ほう、教育委員会って、実は素晴らしい仕組みじゃないか? と思いますよね。
そのとおり。「官」の暴走を「民」が防ぐためのきわめて民主的な仕組みなのです。
 ところが、いまでは教育委員会の本来の意味がすっかり失われているようなのです。
 私は2006年から、神奈川県教育委員会に委員として名を連ねています。おかげで私は、
月に1回、必ず教育委員会でひと暴れすることになってしまいました。
 先日も、団塊世代の教師の大量退職に伴う新規採用という、大変重要な問題を
話し合いました。何千人もの先生が一斉退職したら、教育現場ではすさまじい人手不足に
見舞われます。そこで今後、学校の現場では新人教師が大量採用されようとしているわけです。
 人手不足が叫ばれている時代に闇雲な大量採用をすると、被雇用者の平均的な質が
下がるのは、官民どちらもいっしょです。早い話、教師の質が下がるおそれがあるのです。
 しかも、現在の教員採用制度にはそもそも不備があります。なぜなら大学を出て、そのまま
20代前半で教師になってしまう。新人教師がベテラン教師と肩を並べて、いきなり生徒たちを
教育するわけです。
 以上の問題を現状に照らし合わせるとどうなるか? ベテラン教師が大量に抜けたあと、
大量採用の、しかも何の訓練もされていない新人教師が大量に入ってきて、学校教育を行う。
どう考えても、教育の質は低下してしまいます。そうなると学校教育の主人公である
生徒たちが大きな被害を蒙ることになってしまう。

160:名無しさんの主張
08/01/01 19:01:58
★教育“委員会”を再生せよ   2

 そこで私は、教育委員会でこんなアイデアを出しました。
 ……まず2年間なり3年間なりのインターンシップ制度を設ける。そして教員志望者は、
大学を出たら教育現場できちんと研修を受け、インターンをちゃんと務めたうえで初めて、
生徒を単独で教えることができるようにする。
 医者と同じです。必ず2年間、指導医の先生について、研修医という立場で勉強してから
独り立ちする。教師だって見習いの期間があって当たり前ですし、現に私が経営する
郁文館夢学園では、こうしたインターンシップ制度を取り入れています。
 ところが私の主張に対して、委員の方々はこうおっしゃいます。
「そんな厳しい制度をつくったら、先生方がほかの県に行ってしまう。神奈川の学校には
来てくれなくなる」
 もちろんこの程度の反論は織り込み済みです。そこで私は持論その2を開陳しました。
「いまの先生たちがかわいそうです」に絶句
「だったら、教員免許を持っている社会人の方、あるいは免許のない方でも、優れた知識や
経験、技能を備えた社会人を新人教師として採用すればいいじゃないですか?」
 実は特別免許状制度というのがあって、都道府県教育委員会の教育職員検定を受ければ、
免許のない人でも教師として採用できるのです。また、特に専門知識や技能を要する
分野に限って教えることができる、特別非常勤講師という制度もあります。
 けれども彼らは、こんなあきれたロジックで反論してきたのです。
「それでは一生懸命勉強して免許を取ったいまの先生たちがかわいそうだし、教師を
目指して勉強している学生さんが意欲をなくしてしまう」
 なんてことはない、彼ら教育委員会にとって大事なのは、生徒たちではなく、自分たちと
利害の一致する既存の教師とその予備軍だったわけです。生徒のためを思って教師の質を
上げるよりも、既得権益を守るほうが大事、というわけです。
 かくして私の提案は潰されてしまいました。
 この件に限らず、教育委員会というのは何のため、誰のために存在するのだろうと思う
瞬間が、多々あります。

161:名無しさんの主張
08/01/02 17:13:50
★教育“委員会”を再生せよ   3

 たとえば教育委員会の学校訪問というのがあります。学校がちゃんとした教育を行って
いるかどうかをチェックするためにある制度です。
 ところがこの学校訪問、訪問先の学校に日時と場所を予告してから行くわけです。
予告して行ったら、学校側はその訪問日だけ「よそ行き」の顔をするに決まっている。
教育現場の真実なんか見えるわけがない。
 それを知った私は教育委員会の会議で、「意味がないからやめなさい」と発言しました。
すると、他の委員は「いや、これは学校との優良な関係を保つためにやっているのだから、
抜き打ち検査のようなことはしたくない」と反論する。
 ちょっと待ってくれ。学校との優良な関係を保つことが「学校訪問」の目的なのか? 
学校にその場限りのいい授業をさせるのが目的なのか?
 私はそう主張すると、結局出席された方たちはしぶしぶ承諾し、ようやく予告なしの
学校訪問が実現したのです。
不偏不党のために、教育委員会の意味は大きい
 残念ながら、民主主義の理想のもとに生まれたはずの教育委員会は完全に本来の
目的を見失っています。
 教育委員会の制度疲労は全国各地で起きているようです。最近のいじめ問題に対する
対応のまずさや、教育現場の混乱の元凶として、教育委員会を批判する声は世間的にも
高まっています。「教育委員会不要論」もあちこちで聞かれます。
 ただし、私自身は、教育委員会をなくすことには反対なのです。教育再生会議の場でも、
「教育委員会は残すべきだ」と発言しています。
 冒頭でもちょっとふれましたが、戦後、教育委員会が生まれた背景には、「教育というものは
政治、政党に一切とらわれてはいけない。だから権限を知事から離そう。国からも影響を
受け過ぎないようにしよう」という崇高な理念がありました。学校というガバナンス(統治)の
利きにくい場をいかに市民がガバナンスしていくのか、そんな発想が根本にありました。

162:名無しさんの主張
08/01/02 17:18:05
★教育“委員会”を再生せよ   4

 教育が国から独立していないと、戦前の日本のように、時の政府が軍国主義化したとき、
学校教育もその流れに追従し、子どもたちを戦地に追いやるような、そんな悲劇が起こり得る。
この愚を二度と繰り返さないように、いかに教育の場で国の権限を小さくするのか、
いかに特定政党の意見を排するのか、ということで考えられたのが、オンブズマン的な
教育委員会の仕組みだったのです。
 では、なぜその教育委員会がうまく動かなくなったのか。委員会のメンバーを見ると
原因が見えてきます。とにかく教育関係者に偏りすぎなのです。大学の先生、地域の
校長先生やその候補者、教師OB、それ以外だと地元の名士、有力者というのが、
一般的なメンバー構成です。議論の前提が、既存の学校や教師の権益をいかに守るか、
となってしまうのも当然です。
 かくして教育委員会は、生徒たちの幸せよりも、教師の既得権益や立場の擁護に
終始する組織に成り下がったといっても過言ではないと思います。
 逆にいえば、こうした旧弊を一掃して、市民参加の合議機関という教育委員会本来の
姿に立ち返らせれば、絶対に素晴らしい組織になるはずなのです。
 教育界以外の民間人の方、当たり前の社会通念や常識を備えた、さまざまな立場の
人が集まって、わが市町村、都道府県でそれぞれの独自性を持った教育カリキュラムを
組みましょう。地域、地域の特色性を持ちましょう。子どもたちに良い教育をしましょう。
 皆で力を合わせてこうした努力をするのは、とても有意義なことだと思いませんか?
 そのために、私自身はこれからも月に1度、ひと暴れもふた暴れもさせてもらうつもりです。
 次回は、私がなぜこうした「国には頼らない」考え方を持つにいたったかを、外食産業
という業種の特性から、お話ししようと思います。

URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)


163:名無しさんの主張
08/01/03 23:29:21
壺入りだ。

164: ◆mroV7w2lM2
08/01/11 21:28:38 afwfhLmn

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 1 ////////

福井 秀夫 (著)、官の詭弁学―誰が規制を変えたくないのか
日本経済新聞社、2004年8月発行、¥1,680(税込) より

・・・・・
第2章 官尊民卑の執拗低音―権力の偏重は続く
・・・・・
 3 国公立学校・学校法人至上主義の破綻
   ―物の貴きにあらず、その働きの貴きなり
    「学校法人」・「国公立学校」の呪縛―学校法人と
     官営学校はそんなに立派なのか

 学級崩壊、学力低下、世の中のニーズとかけ離れたプログラム、
若年人口の減少……。日本の教育が、深刻な問題をいくつも
抱えていることに異論を挟む人は少ないだろう。

誰が規制を変えたくないのか ///


165: ◆mroV7w2lM2
08/01/11 21:36:41 afwfhLmn

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 2 ///////

 学校教育法によれば学校を設置することができるのは国・自治体及び
学校法人のみ(同法二条一項)とされているが、二〇〇三年度には
構造改革特区内に限って株式会社による学校経営が認められることになった。
特区で認められた英語による小学校教育等、仮に株式会社が設置主体
であったとしても、株式会社学校の試みは、先駆的で将来の経済社会の
基盤を担う教育のあり方を考える上で重要な役割を果たすと見込まれる。
しかし、これが教育界の閉鎖体質の是正に資するかというと、必ずしも
そうは言いがたい。文部科学省が事実上の「参入規制」をいくつも設けており、
これら規制の撤廃にきわめて消極的な態度をとり続けているからだ。

福井 秀夫 (著) ///////////////////////////////////


166: ◆mroV7w2lM2
08/01/11 21:44:50 afwfhLmn

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 3 //////

 まず、学校法人に対しては免除されている消費税、法人税、事業税、
都道府県民税、市町村民税、事業所税、固定資産税等のすべてが、
株式会社立学校には課される。加えて学校法人の経常的経費の相当部分を
賄う私学助成は、株式会社学校に対しては一切交付されない。学校法人を
こんなに優遇したままでいいのかという根本的な疑問はさておき、仮に
まったく同じ教育内容を持つ学校でも、一方は税制優遇も補助金も受けられず、
もう一方は国民の負担の下で莫大な恩典が得られるのである。経済的に
ここまで落差があれば、資金調達の多様性や経営効率の点から
株式会社形態を選びたくても、学校法人を選ぶのが自然だろう。これは
結局のところ学生・児童に対する差別的冷遇にほかならない。

日本経済新聞社 ////////////////////////////////

167: ◆mroV7w2lM2
08/01/11 21:49:25 afwfhLmn

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 4 ///////

 ところが学校法人の設立にも大きな障壁があるのだ。私立の小中高校の
設置にはすべて都道府県知事の認可が必要であり(学校教育法四条一項)、
しかもこの認可の際には都道府県に設置される「私立学校審議会」の議を
経ることとされている。実はこの私立学校審議会がクセモノ。その構成員は、
同一都道府県内の私立学校の校長・教員・理事または学識経験者でなければ
ならないが、このうち前者の「校長・教員・理事」が全体の四分の三以上
でなければならない(私立学校法十条)。いわば競争相手にお墨付きを
もらわなければ競争のフィールドにすら立てない仕組みになっているのだ。
 総合規制改革会議での、この点に関する文部科学省とのやり取りを
見てみよう。

2004年8月発行 ///////////////////////////////////





168:名無しさんの主張
08/01/11 22:02:12 OvW4j0jB
人という生物の存在は、いったいどこから来てどこへ行くのだろう


我々という、サルより進化した人という高等生物は、地球という名の惑星の
頂点に降り立っている知的生命体であるハズだ。
我々地球という惑星に立つ知的生命体、人類は、何十、何千、何億回
という過ちをしでかし、あまりにも大量にる生物学的個体なる視点において
かの、生命体群を不幸なる運命に招いてしまった。という歴史的事実!

これらを学習し、子へと孫へと・・・・・・・・
伝えるべき人類の英知。これ以上、個々の生命体を不幸にまみれてはならぬ!
この人類の可能性というものを、いとも容易に経済効率という美名なる元に
摘み取られていくというリアルなる実態!

根源的なる失敗の連続。この人類の歴史における失敗というものを伝える
同じ過ちを繰り返すべきではない!
過去の歴史を振り返り立ち止って考えよ。
これらが、教育の本質である。ゼニ儲けの手段が、教育の本質ではない!


169:名無しさんの主張
08/01/11 22:13:40 afwfhLmn
 この規制の当然の帰結として、新しい私立学校の設置はよほどの
私立学校過疎地域でない限り困難を極める。なんとか設置に至っても、
例えば二〇〇二年四月に開校した早稲田実業学校付属小学校のように、
近隣の私立小学校の抵抗が強いため上級学年への編入を禁じる条件が
付されたりする。初年度入学生は卒業するまで上級生がいないまま
過ごすことになるわけだ。このような制度の存続は、いくら何でも法治国家
として恥ずかしくはないか。早急にフェアな制度への転換が望まれる。
 上のやり取りも踏まえ、文科省は、ニ〇〇四年、私学学校審議会の
構成員を四分の三以上と定める私立学校法十条による規制を廃止する
法案を国会に提出した。遅きに失し、また、これだけで利害当事者たる
同業者をきちんと排除できるかどうかには疑念が残るが、「過ちて改むるを
はばからない」姿勢それ自体は一応評価できる。
 私立学校の新設に途方もなく高いハードルがある一方、公立学校の
運営にも大きな足かせがある。日本では、小・中・高校のすべてにおいて、
公立学校が大きなシェアを占めており、特に義務教育では、私立学校の
シェアはわずか、二%しかない。
このため、公立学校にない特色を有する教育内容を保護者・生徒が
選択することはきわめて困難である。
 民間のノウハウや技術力を活かし、多様で複雑なニーズに応えて
いくために、いわゆる「公設民営学校」を運営したいという要望は、
全国の自治体から多数提出されている。ところが文科省は、学校の
設置運営をすべて株式会社が行うならかまわないが、自治体が設置
した学校の運営を株式会社に委託することはまかりならぬと主張する。


170:名無しさんの主張
08/02/03 13:35:02
★「生活者・消費者が主役の社会に」福田首相が年頭所感 (読売新聞)

 福田首相は1日付で年頭所感を発表した。住宅や食品の偽装事件が相次いでいることを受け、
「今年を『生活者・消費者が主役となる社会』へと転換していくスタートの年にする」と述べ、
現在取り組んでいる行政や法律の「国民の目線での総点検」の結論を出来るだけ早期に
得たいとの考えを強調した。

 内閣支持率低下の要因となった年金記録問題については、昨年12月中旬から発送を
開始した「ねんきん特別便」による記録確認への協力を国民に呼びかけたうえで、
「問題の多い年金制度を根本から見直し、これ以上ないというくらい確実な制度へと
改める」と訴えた。

[ 2008年1月1日10時55分 ]

171:名無しさんの主張
08/02/05 22:26:37
★MSの米Yahoo!買収提案でGoogleが公式見解
 インターネットのオープン性はGoogle、そしてYahoo!を作り上げた。ユーザーが使えると判断した
よいアイデアは急速に広まる。そのアイデアを基にしたビジネスが生まれ得る。絶え間ない
イノベーションからユーザーへのメリットが生まれる。そのおかげでインターネットはこのように
エキサイティングな場所になっているのだ。
 だからMicrosoftのYahoo!への敵対的買収は憂慮すべき問題を投げ掛ける。これは単に財務的取引、
1社が別の会社を乗っ取る以上のことを意味する。インターネットの基本理念であるオープン性と
イノベーションを残せるかどうかという問題なのだ。
 MicrosoftがPCでやってきたのと同じように、インターネットにおいても不適切で違法な影響を行使
できるようになるのではないか? インターネットは競争下におけるイノベーションに報いてきたが、
Microsoftはしばしばプロプライエタリな独占を確立し、その独占的地位を利用して隣接する新しい
市場に乗り出そうとしてきた。
 法律と規制に対して重大な攻撃を仕掛けてきたMicrosoftの歴史があるにもかかわらず、Yahoo!の
買収が成立するとすれば、ブラウザやOSにおける不公正なやり方がインターネットにも拡大するのでは
ないか? さらに、MicrosoftとYahoo!が合併すれば、IMとWebメールのアカウントで圧倒的なシェアを
持つことになる。また、両社はインターネット上における最もトラフィックの多いポータルを所有する。
両社が合併すれば、コンシューマーが競合企業の電子メール、IM、Webベースのサービスを自由に
利用できないよう、PCソフトウェアにおける独占を利用して不当な制限を加えることができるのでは?
 全世界の政策立案者はこうした質問をすべきであり、コンシューマーは満足のいく回答を
得られなければならない。
 1月31日に発表された敵対的買収については、これらの疑問に対処するための十分な時間をかける
必要がある。われわれはインターネットのオープン性、選択、イノベーションを重要なものと考えている。
われわれはインターネットユーザーにとっての利益を第一に考えており、そうであるべきだ。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

172:名無しさんの主張
08/02/05 22:52:42
★MSがGoogleに反論、「Yahoo!との合併なければ競争減る」
2008年02月04日 09時50分 更新

MicrosoftとYahoo!の合併がユーザーに不利益をもたらすと懸念するGoogleに対し、Microsoftは
Googleが市場を支配していることを強調した。
 Web検索市場は米Googleが支配しており、米Microsoftと米Yahoo!が合併しなければ、市場競争は
減じるばかりだ―Microsoftは2月3日、このような声明文を発行した。
 「MicrosoftとYahoo!の合併はインターネット検索とオンライン広告における強力なナンバー2企業を
確立し、より競争ある市場を作り出す。それ以外のシナリオは、インターネットにおける競争を
減らすだけだ」とMicrosoftは主張している。
 Googleはこの日、MicrosoftのYahoo!買収提案について「MicrosoftとYahoo!が合併すれば、
インスタントメッセージングとWebメールのアカウントで圧倒的なシェアを持つことになる」
「独占を利用して不当な制限を加えることができるのでは?」とする公式見解を発表した。
Microsoftの声明文はこれに反論するものだ。
 Microsoftは、Googleは現在Webの支配的な検索エンジン・広告企業だとし、各種の調査報告を
引き合いに、「Googleは世界の検索広告市場で約75%のシェアを持ち、Web検索では米国で
65%以上、欧州で85%以上のシェアを持つ。MicrosoftとYahoo!のシェアは米国で合わせて
30%程度だ」とGoogleの市場優位を強調している。
 Microsoftは、「当社はオープン性、革新、インターネット上のプライバシー保護に力を入れている。
MicrosoftとYahoo!の統合がこの目標を前進させると確信している」と主張している。

URLリンク(www.itmedia.co.jp)

173: ◆kvQQiMAh9w
08/02/24 18:35:20 giGPwzmJ

国公立学校・学校法人至上主義の破綻 5 /////////////

【福井専門委員 (著者)】 県の私学審議会の構成というのは、具体的に
利害当事者はどういう扱いになる予定か。

【加茂川幸夫文部科学省私学部長】 利害当事者と言うのは。

【福井専門委員】 「既存の学校法人経営者が四分の三以上」という
とんでもない要件は、どの程度緩和されるのか。

【加茂川部長】 これから検討するが、今の時点では数値的な改正内容も
含めてお示しできない。

【福井専門委員】 数値の基準を下げるだけか。やっぱり四分の一以上とか
五分の一以上というのは残るという前提か。

//////////////////////////////////////////////////




174:名無しさんの主張
08/03/21 21:08:06 BkRozkMg

【加茂川部長】 どこまでの見直し方をするかまさに検討中なので
具体的に言えない。今の四分の三の身内ばかりが入っていては、
公正な審査ができない、新規参入について無用な障壁になっている
のではないかという懸念には回答が出せるような見直しをしたい。

【福井専門委員】 一人でも入っていたら、公正な審査はできないと思う。
自分の競争相手を認めるかどうかを、その人に票決権を与える
というのは、裁判で言うと、裁判官の中に被告の身内が混じっている
のと同じではないか。

【加茂川部長】 司法制度との比較は判断しかねるが、要は、認可権を
もっているのは都適府県知事であって、知事の諮問機関として正しい
適切な判断をするためにいろいろな意見を聞く場があり、意見を集約
したものを得ることに意義があると思っている。





175:名無しさんの主張
08/03/21 21:13:14 N7sED/WI
予備校業界の工作員、秘伝の受験技術の伝授ですかい
受験業界も必死だなぁ
で、学力って何だったって?

176: ◆Ci3UmwhFqY
08/03/30 19:47:18 EElEUH2f

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 7 /////

【福井専門委員】 それが制度化されていることが問題なわけである。

【加茂川部長】 いろいろな意見を聞く際に、県において私学の多い
地域、少ない地域がある。もしくは多い少ないにかかわらず、参入
しやすいところ、しにくいところがあるから、関係者の意見を制度として、
私立学校審議会の中で聞くというのもあながら意味のないこととは
言い切れない部分があるかと思う。

/////////////// 誰が規制を変えたくないのか ///




177: ◆Ci3UmwhFqY
08/04/20 20:08:19 6jwsVegZ

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 8 /////

【福井専門委員】 実際上、その種の審議会というのは知事の判断を
極めて強力に拘束するということは承知の通りのわけである。あれは
あれとして、知事は別の判断をするなどというような勇気のある、
あるいは審議会の意見を無視するという知事がそう続出するとは
思えないから、実際上はかなりの拘束力がある。

////////////////////////// 福井 秀夫 (著) ///





178: ◆Ci3UmwhFqY
08/05/07 21:28:21 fAKvsLEO

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 9 //////////

 いわば競争相手が混じっているという人的構成を法令で定めている
ということ自体に重大な問題がある。建設業の許認可とか宅建業の
免許の付与にあたって、板に諮問機関にせよ、参与機関にせよ、
同業者が意見を言うような公然とした場が設けられているというような
まともな制度を私は知らないし、もし、私学がそうなっているのであれば、
それは恥ずべきことである。今まで残ってきたのは仕方がないにしても、
この際、利害当事者の意見は一切シャットアウトするということをまず、
出発点に考えていただくのが筋ではないか。

//////////////////////////// 日本経済新聞社 ///





179:名無し
08/05/14 20:06:31 N6J0KlCc
戦前・敗戦から現在までの小学生、中学生、高校生、大学生について
現代の方が昔より、頭が良くなっているのか、バカになっているのか。

バカになっているに決まっている。しかも、年々バカになっている。
これは確実だな。
田中耕一氏から湯川秀樹氏までの年代・年齢を並べてみれば一目瞭然だわな。
現代に近づくにつれて、猿真似のオンパレードで、独創性は皆無。つまりバカ。

さて我が国の偉人が受けた教育は、競争原理であったのか、規制だったのか
ゆとり教育だったのか、詰め込み教育だったのか、、、、よく考えてみよう。

ソニーの創始者は、松下の創始者は、ホンダの創始者は、、、どうだったのか。



180:名無しさんの主張
08/05/14 20:18:37 bmIeIaY6
>>179
学力に市場原理導入すればなどと言い出す連中は
本当に受験技術と学力の区別がつかないようだな

さらに具体的に述べよう。受験というものは、その受験者がどの程度の学力か
というのを推し量るための試験という側面と、奇問・難問を出して
ふるい落とすという二つの面をもっている。なぜか
定員枠が決まっているから、高校卒業時に習得している習得レベルを超える
問題を出して、足きりを行なうために行なう訳だ。
これが獲得できるのは、予備校というものに金を出して通い、難問・奇問の回答例を
なる受験技術を習得したものだけに限られる。
上記、大学は人気のある競争率の高い大学という事で
人気のない大学というのは、逆に高校卒業時に習得している習得レベル
がたとえ60%以下であろうと、入学させてしまう。
今度は定員割れが発生するからな。


181:名無し
08/05/17 09:49:43 O+TR7rqY
社会で偉大な能力を示した人が多(厚)ければ良い教育で、逆であれば悪い教育。
教育論議が社会を見ない形而上学的な論争は不毛。

その意味で、技術立国か、平和主義か、独裁者撲滅か、米国重視か、
インド重視か、中国重視か、貧困・飢餓撲滅か、快楽重視か、算盤重視か、、、、
という将来を身見通した骨太の価値判断が問われている。


182:青森県民
08/05/17 09:56:11 ixAjoI3j
企業社会=法人企業+任意団体+SOHO(自営業)+各種団体などなど=国際社会

183:香川県民
08/05/17 09:57:18 ixAjoI3j
排除されるべきは沢庵だけです。

184:匿名
08/05/17 09:59:00 ixAjoI3j
沢庵だけがのけものだ。沢庵=A-B-E

185:匿名
08/05/17 10:03:09 ixAjoI3j
企業社会=SE社会機構

186:名無しさんの主張
08/05/17 19:26:52 f6rvmzwI
>>181
はたして、教育というものの本質とは何か
その先人が犯した失敗を繰り返さないように伝えるための知恵の伝授
あるいは、現在今日の抱える、手本のない、答えのない状況から
いかに、自分の頭を使って、その答えを探り出す方法を見つける
ことができうるのか
これらが、最低限度に求められる学力の基礎体力であって
学歴妄信がごとき、ブランド思考、及び、ゼニ・金がごとき
経済理論と学力の話しは、まったく別であろう


187: ◆Ci3UmwhFqY
08/05/17 19:35:57 nGb0R2Tg

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 10 /////

もし、私学の経営状態とか私学のあり方について意見を聞きたいのであれば、
都道府県以外のところで学校経営している私学関係者をメンバーに入れる。
要するに、落ちるか通るかについて、一切利害関係のない人だけを入れる。
それなら、私学関係者でもいいと思う。しかし、明らかに自分の商売敵に
なる人に権限を及ぼすことができる人を任命することは、これは制度の
成り立ちとしてそもそも狂っていると考えるべき。

【加茂川部長】 今まさに検討してところなので、厳しいご叱責も十分参考に、
検討結果を形にしていきたい。

 (ニ〇〇三年二月七日総合規制改革会議第六回構造改革特区に関する
意見交換会議事概要より)

///////////////////////// 2004年8月発行 ///





188:名無し
08/05/17 22:37:32 GKfk3fEo
>186
形而上学的な一般論だけですか、

ゼニや金等には一切価値が無い、中国・米国等との歴史関係も意味が無い
世界の中で飢餓や戦乱や独裁で苦し人もどうでもよい、、
という価値観をお持ちであることは、理解できました。

それと「先人の失敗」を繰り返さないためには、
可能な限り全方位的な知識を伝授する必要があると考えるが、
特に、大航海時代から朝鮮併合・原爆投下・現代までの歴史問題では、
中国も朝鮮も米国も日本も、、、何処の国も一面的な知識しか与えていない
のではないか、と思う。日本=悪、の図式は教育ではない。

なお、生活の知恵という言葉はあるが、伝授できるのは知識だけで、
千差万別の現実の中で個別の各人が知識を活用して生まれるのが知恵、
と理解する。



189:セニョール・五十嵐 ◆40WnEtzSeY
08/06/08 22:35:07 IVzfsbbw
日本社会主義青年同盟は正しい。


190: ◆Ci3UmwhFqY
08/06/08 23:43:57 Sd5ztCZ2

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 11 /////

 この規制の当然の帰結として、新しい私立学校の設置はよほどの
私立学校過疎地域でない限り困難を極める。なんとか設置に至っても、
例えば二〇〇二年四月に開校した早稲田実業学校付属小学校のように、
近隣の私立小学校の抵抗が強いため上級学年への編入を禁じる条件が
付されたりする。初年度入学生は卒業するまで上級生がいないまま
過ごすことになるわけだ。このような制度の存続は、いくら何でも法治国家
として恥ずかしくはないか。早急にフェアな制度への転換が望まれる。

/////////////////////////// 福井 秀夫 (著) ///





191: ◆Ci3UmwhFqY
08/06/21 20:01:46 uOM9HdqR

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 12 /////

 上のやり取りも踏まえ、文科省は、ニ〇〇四年、私学学校審議会の
構成員を四分の三以上と定める私立学校法十条による規制を廃止する
法案を国会に提出した。遅きに失し、また、これだけで利害当事者たる
同業者をきちんと排除できるかどうかには疑念が残るが、「過ちて改むるを
はばからない」姿勢それ自体は一応評価できる。
 私立学校の新設に途方もなく高いハードルがある一方、公立学校の
運営にも大きな足かせがある。日本では、小・中・高校のすべてにおいて、
公立学校が大きなシェアを占めており、特に義務教育では、私立学校の
シェアはわずか、二%しかない。

//////////////////////////// ¥1,680(税込) ///





192: ◆Ci3UmwhFqY
08/07/05 20:22:52 +2e78rct

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 13 /////

このため、公立学校にない特色を有する教育内容を保護者・生徒が
選択することはきわめて困難である。
 民間のノウハウや技術力を活かし、多様で複雑なニーズに応えて
いくために、いわゆる「公設民営学校」を運営したいという要望は、
全国の自治体から多数提出されている。ところが文科省は、学校の
設置運営をすべて株式会社が行うならかまわないが、自治体が設置
した学校の運営を株式会社に委託することはまかりならぬと主張する。

/////////////// 誰が規制を変えたくないのか ///




193:名無しさんの主張
08/07/05 20:31:27 aBn9xXTf
>>191,192
児童に投入した教育資金に対して、いかに将来、投資した資金が回収できるか
という、投機のお話ですか? 
教育という、人を育てるという分野にまで
市場原理を導入、したい・させたい、そうしたい
いやはや、なんとも頭の中は、ゼニだらけ


194:名無しさんの主張
08/07/06 19:21:06 u8oN+ze3
>>188
>ゼニや金等には一切価値が無い、中国・米国等との歴史関係も意味が無い
>世界の中で飢餓や戦乱や独裁で苦し人もどうでもよい、、
>という価値観をお持ちであることは、理解できました。

おひおひおひおひ、そんな事、俺は一言いってってないだろうに
例によって、例のごとく、いとも簡単に分別を行い、これはこれあれあれ
分った、分った、奴は
こういう奴、分別できた、理解したと
ステレオタイプの罠にハマっている御仁なのかな19:20 2008/07/06

>それと「先人の失敗」を繰り返さないためには、
>可能な限り全方位的な知識を伝授する必要
この意見には、同意する




195:名無しさんの主張
08/07/09 14:37:21 WPt+LeuP
大分県の教育委員会ドウナルノですか?
何でも賄賂、校長も賄賂、教育者も賄賂で採用?
警察に、相談、此れで教育されたら、魂乱は?

196: ◆Ci3UmwhFqY
08/07/19 21:03:33 SNJw2ByU

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 14 /////

【辰野祐一文部科学省初等中等教育企画課長】 要するに、
公立学校を責任を持って自治体が設置をして、品質保証していく
ということが原理原則である。

【八代尚宏主査】 そうした原則が守られていないではないか。
現に公立学校で荒廃している例も多いから、こういう問題が
起きている。だから、それに対応するために代替措置を考えられて
いるわけだから、その原理原則がもう崩壊していることを認めて
いただかないと改革の議論は全くない。

////////////////////////// 福井 秀夫 (著) ///





197: ◆Ci3UmwhFqY
08/08/06 10:02:30 X/pqzB2S

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 15 /////

【辰野課長】 それを認めろというのであれば、それはちょっと認めにくい
ところはある。確かに、今いろいろな問題が生じていることはその通り。
またいろいろな民間のノウハウ活力というものを活用したい、それは
私どもも同じ気持ちである。そのために今、公立学校についても裁量の
拡大や権限の移譲も行われ、まさに多様化を含めて公立学校の充実を
やっていこうとしている。それはもう委託じゃないか、難しくなったら、
もう丸投げでいいよという話にはならない。

【福井専門委員】 ちょっと議論がずれている。一貫して主査が聞いて
いるのは、運営委託先として株式会社はだめで、学校法人ならいい
ということの理由である。

///////////////////////// 日本経済新聞社 ///




198:名無しさんの主張
08/08/06 20:28:15 gBP7d2M5
>>196
【品質管理】、どこからこのような発想が飛び出してくるのか
学校はロボットを作る工場だったのか(@_@;)
知らなかった

199: ◆Ci3UmwhFqY
08/08/21 23:57:37 gzYu7xgB

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 16 /////

【辰野課長】 それは、学校法人がなぜ、学校経営と品質をご承知ならば、
安定的に学校教育というものを供給できるかという先ほど来からの議論を、
それをわれわれはべースにしている。

【福井専門委員】 特区では、株式会社が直接学校を経営することまでも
既に踏み出している。にもかかわらず、もっとかかわりの薄い、運営委託先で、
株式会社は絶対ダメだという根拠はなにか。

【辰野課長】 直接経営も検討段階であるが、設置者として、設置運営する
ことと、ある設置者がそれをどこかに委託をするというのでは違ってくる
のではないか。

///////////////////////// 2004年8月発行 ///




200: ◆Ci3UmwhFqY
08/09/07 20:58:46 o4kM2HPb

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 17 //////

【福井専門委員】 違うとしたら、直接の場合と比べて運営委託の
場合の方が学校経営としてうまくいかないという論拠は何か。

【瀧本寛文部科学省教育制度改革室長】 公立大学のまま、ある私学法人に
運営を委ねているというご指摘があって調べてみたが、これはあくまで
学校法人が誘致されている、単純に言えば、校地校舎は公が面倒を見て、
呼んできてそこに○○学校法人の○○大学が、私立大学として実施している。
高等教育分野では数も多く、公設民営型といって日本全国でもあちこちに
事例はある。初等中等教育レベルでも似たような、自治体から公の校地校舎を
安く提供してもらい、やっているそういう公設民営というのはあって、その形
については、今回さらに学校法人としての要件緩和をする。

/////////////////////////// ¥1,680(税込) ///





201: ◆Ci3UmwhFqY
08/09/20 18:14:40 dVfjAG7i

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 18 /////

【八代主査】 委託という言葉にこだわっているが、それをわれわれは
委託と見ただけで、そちらはそれを委託と見ないならそれは構わないが、
同じ事を言っている。

【福井専門委員】 議論をはぐらかさず、端的に答えて欲しい。学校法人と
自治体との関係でできていることを、株式会社でやるのはどうしてだめなのか、
その議論にだけ、端的に答えていただきたい。

【瀧本室長】 その点は、同じ事では絶対無い。

【福井専門委員】 理由を言ってもらわないと、連呼されても意味がない。

 (ニ〇〇三年二月七日総合規制改革会議第六回構造改革特区に関する
意見交換会議事概要より)

//////////////////////////// 官の詭弁学 ///





202:【汚染米】リークで【企業版の人権擁護法】?!
08/09/27 21:02:47
↓与党【消費者庁】,民主【消費者権利院】案、【企業版の人権擁護法案】でないかと疑い!!
↓内閣や国会から独立/資料提出を要求する権限/処分の勧告権/を持つ【擁護委員会】?!

URLリンク(unkar.jp) 「消費者庁」創設へ
>47 : 企業版の【人権擁護委員会】になりそうな悪寒
>86 :●野田聖子と古賀の利権になる…。
スレリンク(news板) 『権利擁護官』を創設
>...「消費者権利擁護官」制度案をまとめた。...民主党案は、民間から登用する
> ★権利擁護官ら計五人からなる【擁護委員会】を、内閣から独立した機関として...
スレリンク(wildplus板)/1/a
【民主党】 内閣や国会から独立し、強い権限を持つ「消費者権利院」創設法案を提出へ
>3 : 何だそりゃ!四権分立にでもするのか???
>13 :【人権擁護委員会】のような裁判所とは別の処分が出来る聖域を設けて、自分達が入り込む...

↑【毒餃子】も中国内の米工作員(CIA)説あり、【汚染米】【メラミン】と続くのも農水省不手際も
↑「消費者庁必要」/「消費者庁+ユニバーサル法の●野田聖子マンセー」の世論操作ねらい?!
↑ スレリンク(giin板:70番)
↑  ■□■消費者■□■庁発足■□■の閣議■□■決定が■□■目前!!■□■

★ 巻き添え業者の【実名公表】は【裁判によらない私刑】の先例づくり?!

203:【汚染米】リークで【企業版の人権擁護法】?!
08/09/27 21:04:35
【社会】なんと農林水産省は三笠フーズによる「事故米」転売情報を昨年のうちに把握していた
スレリンク(newsplus板)l50
■↑
■↑なにか目的のため意図的に今のタイミングでリークされたとも考えられる。
■↓【内閣改造】⇒【首相辞任&自民総裁選】⇒【リーク】 のタイミングが、
■↓ ●野田聖子(消費者庁の準備、ユニバーサル法推進)に大きな顔をさせる、
■↓ ●【消費者庁】の発足を後押しする、という世論操作狙いで決められたか?! 
■↓スレリンク(giin板:70番)
■↓【毒餃子】も中国内の米工作員(CIA)説あり「消費者庁必要」の世論操作狙いか?
■↓
スレリンク(newsplus板)l50
【自民党総裁選】 野田聖子氏に、森元首相が出馬要請していた
スレリンク(newsplus板)l50
【汚染米】 野田聖子大臣 「大変、甘かったと思う」…農水省を批判
スレリンク(seiji板:112-121番)
>こんな事を私利私欲でするはずがない、何かまだ見えてない謀略の匂いがする。

204: ◆Ci3UmwhFqY
08/10/18 20:41:25 gFlUTeFa

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 19 /////

 要するに文科省の言いたいことは、純粋の公立学校と純粋の
学校法人は無条件によい、特区内であれば株式会社立学校でもよい、
しかし、自治体が設置、株式会社が運営するという分業形態は
断じて認めない、ということにほかならない。その論理的な理由は
担当者自身にも説明できないらしい。

/////////////// 誰が規制を変えたくないのか ///





205: ◆Ci3UmwhFqY
08/11/09 21:49:47 b09zMAcP

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 20 /////

 なお、「基本方針二〇〇三(二〇〇三年六月二十七日閣議決定)において
「公立学校の民間への包括的な管理・運営委託について、早急に中央教育
審議会で検討を開始する(以下略)」とされ、「規制改革・民間開放推進
三か年計画」(二〇〇四年三月十九日閣議決定)にも同様の記述が
盛り込まれている。また、二〇〇三年九月の構造改革特別区域推進本部
決定において、構想改革特区における規制の特例措置として、「公立学校の
民間への包括的な管理・運営委託については、高等学校及び幼稚園を
対象として検討し、今年中に結論を得た上で、必要な措置を講ずる」
とされたが、未だ現実に至っていない。

////////////////////////// 福井 秀夫 (著) ///




206: ◆Ci3UmwhFqY
08/11/22 20:58:44 a/wFM91g

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 21 /////

    言語常識としての憲法八十九条

 株式会社に私学助成を一切出すことができないのは、憲法八十九条の
「公の支配に属しない教育に対する公金の支出制限に照らし当然である」と
文科省は主張する。憲法八十九条の制定の趣旨については諸説あるが、
憲法制定の背景となった米国では、建国の当初からキリスト教会による
学校経営が一般的であって、これらのうち布教活動にあたる部分に対しては、
政府が公金を支出することは政教分離の趣旨を逸脱するという信念が広く
共有されてきた。日本の憲法八十九条に政教分離を徹底させる趣旨が
含まれているということについては、従来の内閣法制局答弁でも前提と
されている。

//////////////////////// 日本経済新聞社 ///





207:名無しさんの主張
08/11/22 21:12:05 VORndQvj
オーバードクターという現状
はたまた、まるで商品を生産するがごときに
出した論文の数のみで、その生産性というものを算出したい
という経済論理、が、実際のところそれら思考するという
体力すら奪われて、短期的利益のみを求めた結果
金融業界という、金の卵は、ただのバブル
すでに結論がでてるだろうに
いつまで周回遅れの、知ったかぶりの、紙ゴミを参照
し続けるのかな
やれやれだ

208: ◆Ci3UmwhFqY
08/12/08 21:50:04 eZ69RUOj

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 22 //////

その読み方は法解釈論以前の言語常識のレベルで片が付く程度のもの
である。しかし、この点に関する文科省の見解も独自のものである。以下
読み方をめぐるやり取りを見てみよう。

【福井専門委員】 憲法八十九条の公金支出の制約であるが、株式会社は
ダメで個人はよいとの論拠は何か。

【加茂川私学部長】 現在の私立学校の制度から言うと、憲法は公の支配に
属しているかどうかがポイントであるから、私立学校法の適用、学校教育法の
適用、学校の設置者としての適格性、学校運営の適格性を確保するための
法律、公の支配が及んでいるという大前提であると理解している。

/////////////////////////// 2004年8月発行 ///





209:セニョール・五十嵐 ◆40WnEtzSeY
08/12/26 22:49:00 PaRhoes/
教育の機会均等を...

私は信じている。彼女はアメリカを変え、世界を変えられると。
URLリンク(jp.yappr.com)

いつかその日が来るだろう。

ありがとう。



210: ◆Ci3UmwhFqY
09/01/22 22:01:02 /km7HawR

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 23 /////

【福井専門委員】 私立学校法で規制するようなカリキュラムとか教員の
基準について同等の規律をする株式会社学校というものを特区でも
前提としているわけだが。

【加茂川部長】 ある企業が学校法人を設置すれば、何ら問題はない。
学校法人なのか株式会社なのか中間法入であるのかが分からない。

【福井専門委員】 株式会社である。

【加茂川部長】 株式会社にも私立学校法を適用しろという意味か。

////////////////////////// ¥1,680(税込) ///





211: ◆Ci3UmwhFqY
09/02/07 22:07:10 evR5D+18

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 24 ///////

【福井専門委員】 違う。学校法人への助成であれば、憲法八十九条を
クリアしている論拠として言われている。その論拠は学校教育法に
あるような様々な規律が及んでいることだと言われた。

【加茂川部長】 私立学校法の適用も必要。学校教育法は教育内容や
教育組織を規律している。両方の規制がどこまで及んでいる時に公の
支配が及んでいるのかということは議論がある。今の私立学校でも憲法違反
ではないかと議論があるくらいに公の支配については十分なものを求める
意見が強い。学校教育法だけでなく私立学校法にかかる規制をクリア
することによって、憲法問題をクリアできる。

////////////////////////////// 官の詭弁学 ///





212: ◆Ci3UmwhFqY
09/02/18 21:03:55 jhEN6kH8

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 25 /////

【福井専門委員】 様々な文科省の所管法令で学校法人には一定の規律を
及ぼしているから、それが公の支配の憲法八十九条クリアのポイントであると
言われている。その中でもポイントになる条文があると想定していると思うが、
それらと同等の規制を学校教育法ではないにしても株式会社にかけること
によって憲法八十九条のクリアになるという論法になるのではないか。

【加茂川部長】 制度設計として、法律論としてはなる。それは株式会社が
学校法人に極めて近づくことになる。

/////////////// 誰が規制を変えたくないのか ///





213: ◆Ci3UmwhFqY
09/03/14 22:16:53 eTYjLEMG

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 26 /////

【福井専門委員】 株式会社の形態のままでも、行為規制が及べば八十九条の
問題にはならないということではないか。

【加茂川私学部長】 行為規制なのか事前の制度設計なのかは少し詰めたいと
思うが、憲法の公の支配が十分であるとの要請をクリアするためには、現在の
制度の学校教育法と私立学校法の諸規制が必要不可欠である。

////////////////////////// 福井 秀夫 (著) ///




214: ◆Ci3UmwhFqY
09/04/25 22:13:05 d5Jz3xNr

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 27 /////

【福井専門委員】 諸規制というのは、どの部分かというのを特定して
教えて欲しい。

【加茂川部長】 資料を提出する。

 (二〇〇三年二月七日総合規制改革会議第六回構想改革特区に
関する意見交換会議事録より)

 結局憲法適合性を基礎付ける根拠たる講規制は、文科省の見解では
どこまでいっても明らかにならない。
 さらに、その後の論議を併せ見ると、混迷はいっそう深まるばかりだ。

//////////////////////// 日本経済新聞社 ///





215: ◆Ci3UmwhFqY
09/06/11 23:00:56 S4iEfmlX

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 28 ////////

【福井専門委員】 憲法八十九条の解釈に関する、特に内閣法制局の答弁
について、かなり誤解をしておられるようですので、もう一度念を押します。
 過去における法制局、ないしはその前身組織等の答弁は、一貫して現在の
学校教育法、私立学校法、私立学校振興助成法、これらの規定を総合的に
勘案して、こういうものがある場合には公の文配があると言っているのでありまして、
この三つが全部そろわなければ八十九条違反だなどということは、法制局の
どの関係者からも一度たりとも、一言たりとも提示されたことはありません。
 これは論理学の問題でありまして、必要条件と十分条件を混同して議論して
おられると思います。

///////////////////////////// 2004年8月発行 ///





216:プリペイド消費税カード
09/06/14 12:53:17

プリペイド消費税カードを導入しただけで消費税を上げる必要なくなるんだけど・・・

小売店の脱税を防止し、消費税の着服を防ぐ良い方法が発明されているが、
欧米で採用されていたら飛び付くのだろうが、
自分が考え付かなかったものを日本人が考え出したことに自民党と官僚の誰かが嫉妬して悔しがっているのか、
何せ初めてのことで取り入れる決心が付かず二の足を踏んでいるのか知らないが、
小売店の脱税と消費税の着服を放置したまま消費税率を上げることは許されない。

オンラインシステムの構築に二の足を踏んでいるのなら、まずオンラインを用いずに
プリペイド消費税カードのみ先行使用してみてはどうかな?
それだけでも7兆円の増収になる筈だ。 (オンライン化すると32兆円の増収)
プリペイド消費税カードを導入してみて、いくら増収になるかを見れば、
実際にどれだけ脱税されているかも正確に分かる。


217: ◆Ci3UmwhFqY
09/08/16 21:10:52 cunY6QOC

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 29 ////////

 特に、今回の五月二十九日の参議院の答弁は、その点を極めて明確に示して
おりまして、松井議員から、今の私立学校法による学校法人の解散命令が
なければ、公の支配に服するというふうにしか解釈できないのかという質問に
対して、ポイントは学校教育法上の規定と、さらに私立学校振興助成法によります、
いろんな勧告と命令という規定でございますと答えておりまして、明確に
この二つ、十分条件としては、例えば解散命令があったって、大は小を兼ねる
わけですから、それがあるからといって、別に違憲だということにはならないのは
余りにも当たり前のことでありまして、少なくともこの二点、学校教育法上の
規定と、私立学校振興助成法、これらが法制局のいうところの十分条件だと
いうことを明言しているわけであります。これは一貫して過去の法制局答弁とも
整合しておりますし、文部省で示される解釈とは全く論理的に異なる解釈
だということを念のため付言しておきたいと思います。

///////////////////////////// ¥1,680(税込) ///




218: ◆Ci3UmwhFqY
09/09/15 21:40:19 tw0HtHxZ

/// 国公立学校・学校法人至上主義の破綻 30 ////////

【加茂川部長】 五月二十九日での参議院内閣委員会でのやりとりのことを、
今、福井委員がご指摘になさいましたけれども、私はその場にもおりましたので、
また議事録も確認をいたしましたから、もう少し付け加えさせていただきますと、
政府参考人の答弁には、その前段がございまして、八十九条の公の支配に
ついてのコメントでありますけれども、そこで第一には学校教育法による
閉鎖命令、第二には私立学校法による学校法人の解散命令、それから第三に、
これが大事だと断わっておりますけれども、振興助成法による各種の規制と。
やはり、学校法人の解散命令権もここで例示をされておりますのは、代々
法制局が取られております考え方を根底に踏まえた答弁になっておるのだと、
私どもは理解をしておるわけでございます。

//////////////////////////////// 官の詭弁学 ///





219:名無しさんの主張
09/10/23 00:50:46
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    1
URLリンク(www.jiji.com)

学習院大学経済学部教授 鈴木 亘 Suzuki Wataru
〔一九七〇年生れ。上智大学経済学部卒。日本銀行勤務。大阪大学大学院
博士後期課程単位取得退学(経済学博士)。大阪大学社会経済研究所、日本経済研究センター、
東京学芸大学を経て、二〇〇九年四月より現職。規制改革会議専門委員(保育担当)。
主著に『生活保護の経済分析』(共著、東京大学出版会、第五十一回日経・経済図書文化賞受賞)、
近著に『だまされないための年金・医療・介護入門』(東洋経済新報社)がある。〕
(このコンテンツは9月19日発売のフォーサイト10月号に掲載されたものです)


 認可保育所に入れない待機児童が急増している。保育業界の「既得権益の闇」にメスを
入れなければ問題は解決できない。

 千代田区五十七万円、杉並区五十六万円、台東区五十五万円、大田区五十四万円…。
その他の東京都二十三区も軒並み四十万―五十万円台。この数字を見て、何の数字かピンと来る人は、
相当の保育事情通である。実はこの数字、各区の公立保育所において〇歳児一人当たりに
かかっている保育費用なのである。年額ではない。驚くべきことに月額である。

 厚生労働省が管轄する正規の保育所(認可保育所)には公立保育所と私立保育所がある。
私立の場合はまだマシで二十三区平均で二十九万円であるが、それにしても、認可保育所で
子供を育てるということは、なんと高くつくのだろうか。

 保育費用の大半は人件費であるから、この恐るべき高コストの最大の原因は保育士たちの
人件費の高さにある。例えば東京都二十三区では、公立保育所の保育士(常勤)の平均年収は
八百万円を超え、園長に至っては千二百万円近い。東京都庁でこの収入を得ている公務員は
局長クラスであるから、二十三区では各公立保育所に一人ずつ「局長様」がいることになる。
いやはや、保育費用が高くつくのも無理はない。


220:名無しさんの主張
09/10/23 00:53:48
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    2

   今も続く「配給制度」

 もちろん、東京は全国でも突出して保育費用が高く、他の地方は東京よりも一―二割程度費用が低い。
また、保育料として児童の親が支払っている費用は、このうちのほんの一部である。認可保育所の
保育料は「応能負担」と言って、親の所得に応じて異なるが、その平均額は何と二万円強に過ぎない。
保育料で賄えない運営費の残りは、国や各自治体からの公費・補助金で賄われている。つまりは、
我々の税金だ。認可保育所、特に公立保育所は、ほとんど税金で運営されている事業である
といっても過言ではない。

 現在、昨年秋からの景気急落に伴う雇用悪化により、待機児童数は過去最大の増加率となっており、
都市部を中心に待機児童問題が日々深刻の度を深めている。この背景には、夫の失業や収入低下に
伴って何とか家計を支えようと、乳幼児を抱える母親たちがパート・アルバイトに出ていることがある。
こうした母親の大半は、扶養控除の上限である年収百三万円の壁を超えないように就業調整するため、
月の収入は七万―八万円といったところである。七万―八万円の収入を得させるために、その
数倍もの行政負担がかかる認可保育所を、財政難に苦しむ各自治体が本気で作ろうとするだろうか?

 不況に苦しむ母親たちがいくら悲痛な叫びをあげようとも、保育所増が遅々として進まず、一向に
待機児問題が解決されない背景には、高コスト構造を守る保育業界の「既得権益の闇」がある。

 厚労省によれば、二〇〇九年四月の待機児童数は、全国で二万五千三百八十四人と昨年に比べて
五千八百三十四人も増加した。過去最大の増加率(二九・八%)である。しかし、たかが二万五千人、
ちょっと努力をすれば解決できそうな数に思われるが、実は容易なことではない。


221:名無しさんの主張
09/10/23 00:56:56
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    2

   今も続く「配給制度」

 もちろん、東京は全国でも突出して保育費用が高く、他の地方は東京よりも一―二割程度費用が低い。
また、保育料として児童の親が支払っている費用は、このうちのほんの一部である。認可保育所の
保育料は「応能負担」と言って、親の所得に応じて異なるが、その平均額は何と二万円強に過ぎない。
保育料で賄えない運営費の残りは、国や各自治体からの公費・補助金で賄われている。つまりは、
我々の税金だ。認可保育所、特に公立保育所は、ほとんど税金で運営されている事業である
といっても過言ではない。

 現在、昨年秋からの景気急落に伴う雇用悪化により、待機児童数は過去最大の増加率となっており、
都市部を中心に待機児童問題が日々深刻の度を深めている。この背景には、夫の失業や収入低下に
伴って何とか家計を支えようと、乳幼児を抱える母親たちがパート・アルバイトに出ていることがある。
こうした母親の大半は、扶養控除の上限である年収百三万円の壁を超えないように就業調整するため、
月の収入は七万―八万円といったところである。七万―八万円の収入を得させるために、その
数倍もの行政負担がかかる認可保育所を、財政難に苦しむ各自治体が本気で作ろうとするだろうか?

 不況に苦しむ母親たちがいくら悲痛な叫びをあげようとも、保育所増が遅々として進まず、一向に
待機児問題が解決されない背景には、高コスト構造を守る保育業界の「既得権益の闇」がある。

 厚労省によれば、二〇〇九年四月の待機児童数は、全国で二万五千三百八十四人と昨年に比べて
五千八百三十四人も増加した。過去最大の増加率(二九・八%)である。しかし、たかが二万五千人、
ちょっと努力をすれば解決できそうな数に思われるが、実は容易なことではない。


222:名無しさんの主張
09/10/23 00:58:40
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    3

 まず、この二万五千人という数字には、不足する認可保育所に入ることを諦め、やむなく
「無認可保育所」を利用している約十八万人の児童が入っていない。無認可保育所というのは、
死亡事故で悪名高いベビーホテルや、各自治体が応急的に設置している小規模の保育所・保育室
などであるが、厚労省の管轄外にあり、国からの補助金が全くない。このため、利用者の保育料は
月額六万円前後と高く、保育料の応能負担による軽減もない。しかも保育士数や施設設備が
認可保育所に比べて乏しい状況にある。

 また、この二万五千人という数字は、働きたいのに保育所不足から働くこと自体を諦めている
非申請者は除かれている。厚労省の最新の試算によれば、無認可保育所の利用者を含め、こうした
「潜在的待機者」は全国で約八十万人存在する。このため、各自治体が少しばかり認可保育所を
増やしても、すぐに潜在的待機者が入所申請をし、定員増を相殺して余りある新待機児が
生まれるのである。したがって、この問題の根本的解決には、全国で八十万人の定員増を
図るより手はない。

 しかし、問題は財政負担である。この八十万人の定員増を高コストの認可保育所で図る場合には、
ざっと見積もって国と地方の公費を合わせて年間約一兆一千億円の財政投入が必要である。
このほかに、公立保育所の用地取得や建設費、私立保育所の施設整備補助金を考えると、当初は
年間二兆円規模の財政投入が必要となるだろう。

 国も地方も苦しい財政事情を抱え、景気悪化で消費税率も引上げられない状況下、これほどの
新規財政投入は現実的か? 残念ながら、これまでの自公政権下ではこのような財政増は問題外
とされ、お茶を濁す程度の対策で待機児問題は数年間も実質的に放置され続けたのである。


223:名無しさんの主張
09/10/23 01:01:45
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    4

   既得権益化する「ぬるま湯経営」

 さて、こうした保育所不足が続く中、利用者を選ぶために行なわれてきた行政手法は、いわば
「配給制」である。まるで戦時中だ。それもそのはずで、わが国の保育制度を規定している
「児童福祉法」は、終戦直後の一九四七年に制定された法律なのである。一部の改正はあったものの、
制度の根幹は六十年間も変わっていない。

「配給制」の意味を説明しよう。児童福祉法での保育の位置づけは「福祉」である。児童福祉法によれば、
本来は専業主婦の母親によって育てられるべき子供が就労等の特殊な事情によって育てられない場合、
その「哀れな子供」を救済する福祉施設が保育所なのである。その象徴的な言葉が「保育に欠ける」子である。
信じがたいことであるが、児童福祉法では、保育所にいる児童を「保育に欠ける」子と呼ぶ。
母親が働くような「欠落した」家庭の哀れな子供ということなのだ。そこには、女性の社会進出、
男女共同参画社会といった発想は全く存在しない。

 配給を受けるためには、各自治体に所得状況や家族状況等の証明書類を揃えて申請し、「お上」の
御沙汰を待たなければならない。各自治体で月に一度開かれる保育審査会が、提出された書類から「
保育に欠ける」度合いを判断して優先順位をつけ、利用者を決定する。そこで何とか幸運にも
保育所を利用できることになると、所得状況に応じた月額保育料が決定される。

 保育は福祉であるから、料金設定のベンチマークは低所得の困窮世帯にあり、所得が高い世帯も
それに引きずられて負担が低い。既に述べたように平均は二万円程度だ。実際には、その裏で、
その何十倍もの税金が投入されているのだが、そんなことを知らない利用者にしてみれば実に
ありがたい制度だ。もっとも、逆に言えば、認可保育所に「当選」しなければこうした税金の
恩恵に全く浴すことが出来ない著しく不公平な制度でもある。

 このような時代錯誤な配給制は、実は、認可保育所を運営する側にとっては誠に都合が良い制度である。

 第一に、経営努力を行なわなくともいくらでも自治体が「お客」を連れてくる。また、保育料も
保育所が徴収するのではなく自治体が徴収する仕組みで楽だ。

224:名無しさんの主張
09/10/23 01:34:43
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    5

第二に、大規模な税金投入により保育料が非常に低く設定されているため、経営努力などしなくても
利用者は感謝の気持ちで一杯で不満を言わない。第三に、このため供給側の論理が利用者に勝ち、
組合活動を通じて保育士たちの勤務条件・待遇がお手盛りで向上してゆく。

 この点、人件費補助金が低い私立保育所ではまだ正常な規律が保たれているが、公立保育所の状況は
ひどい。先に触れた高給はもちろん、国の基準をはるかに超える数の保育士を配置したり、特別保育事業
(延長保育、休日保育など)の実施率が低かったり、手間のかかる〇歳児定員を少なくしたりと
いったことが横行しているのである。まさに、規制に守られた「ぬるま湯経営」の既得権益化である。

 さらに困った問題は、こうした既得権益は待機児童の存在を前提に成立しているため、現状が最も
居心地よい保育業界が待機児童を解消するような保育制度改革に猛反対することである。実は
自公政権下においても、幼稚園や多様な経営主体の保育参入を促し保育所の供給増を図る法改正が
行なわれてきた。財源不足の中でも、低コストで効率的な経営を行なう経営主体や、既存の余った
資源を活用して何とか保育所を増やそうというアイディアである。

 しかしながら、競争相手が出現して、既得権益が奪われると感じた保育業界団体が猛反発し、
それに繋がる族議員、厚労省によって、それらの措置は完全に骨抜きとなってしまった。例えば、
二〇〇〇年には、営利法人やNPO(非営利団体)の保育所設置が形式上認められたものの、運営費の
使途制限や、実質的な配当の禁止、特殊な会計基準の適用、様々な補助金が利用できないなどの
参入障壁が大きすぎ、こうした法人が設置する保育所数は、全体のわずか一・八%(〇七年四月一日現在)
に過ぎない。

 また、〇六年に幼保一元化施設として鳴り物入りで始まった「認定こども園」も、設置数は未だ
全国で三百五十八件(〇九年四月一日現在)に過ぎない。これは、文部科学省と厚労省の二重行政による
事務コストの高さに加え、幼稚園の遊休資源や人材を保育で活用できず、保育関連の補助金も
使えないことから、幼稚園側に参入のメリットが存在しないことが原因である。


225:名無しさんの主張
09/10/28 23:31:10
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    6

   「子ども手当」をどう生かすか

 このような業界団体の既得権益だけが優先され待機児問題が放置され続ける現状は、どこかで
打破されるのだろうか。

 今回、「子ども手当」に五・三兆円もの歳出を振り向け、子育て世帯への支援を重視する民主党政権に、
少なからぬ期待が集まっている。しかしながら、民主党マニフェストには待機児童対策の予算が
一切上がっておらず、挙げている三つの具体策(認可保育所増設、小・中学校の余裕教室・廃校を
利用した分園増設、子ども家庭省=仮称=の設置)をどう進めるのか、全く道筋が見えてこない。
実際問題として、子ども手当の財源創出の為にかなり無理な財源カットを行なうことを考えると、
待機児対策に振り向ける予算は乏しく、問題は先送りされる可能性が高い。

 しかし、発想を変えて、この「子ども手当」自体を待機児対策に活用する手立てがある。
子ども手当を、子供の為の支出に使途限定する切符制(バウチャー)にし、既存の認可保育所に
投入されている公費・補助金を大幅にカットするのである。

 切符制とは、各世帯に現金を給付するのではなく、地域振興券のような切符を配布することである。
その切符は、保育所の保育料や幼稚園の月謝、私学の学費、学習塾の月謝などに使途を限定し、
それを利用者から受け取った保育所、幼稚園等が自治体に持って行って換金する。これにより
子育て世代の保育料の支払い能力は増すから、今までの低すぎた認可保育所の保育料を一万円程度引上げ、
公費・補助金をその分カットする。各自治体は、カットして生まれた財源を元に、新たな保育所増設を
行なえば良い。さらに財政に余裕があれば、低所得者への負担軽減措置に回すことも一案である。


226:名無しさんの主張
09/10/28 23:33:03
★「潜在待機児童八十万人」を解消するために    7

 この利点は、営利法人やNPO設置の保育所や認定こども園が、保育料収入の増加を通じて実質的に
補助金を手にすることができるところにある。採算性がよくなれば、多種多様な経営主体による
認可保育所への参入が進み、民間活力によって待機児問題が改善される。

 さらに、一定の最低基準を満たすことを条件に、無認可保育所にもこの切符の受け取りを許可すれば、
無認可保育所の質の底上げと同時に、採算性が増すことから供給量拡大も図れる。認可保育所の
保育料引上げにより、今まで圧倒的な劣勢にあった無認可保育所との間に競争原理が働き、
両者の経営効率化が進むことも期待できる。

 また、使途が限定された切符制であれば、専業主婦世帯の中には使い切れない世帯も出てこよう。
その場合には、民主党も無理をして五・三兆円もの財源を作らなくても良くなるし、財源が余れば
さらに保育所の供給増に使うこともできる。子ども手当は元々、子供のための支援が目的
なのであるから、現金の代わりに使途限定の切符を配布しても公約違反ではない。
一石何鳥にもなる子ども手当の切符制導入は一考に価すると思われる。

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