07/08/08 09:42:53 4W9v2ueA
まったく読まなかったわけではありませんが、最近本を読むことを覚ました。
あるとき、ヤマギシについて分からないところを埋め合わせたり考え直したい時期がありました。
いままで私の中でヤマギシ本といえば「洗脳の楽園」のような、半ば興味本位というか
センセーショナルな内容のものが多かったように思います。私が居た実顕地が比較的恵まれた
状況だったのか、あるいは時間の経過で感覚・記憶が鈍くなったのかは分かりませんが、
そういう内容のものはあまり受けつけず、内部を経験したことのある人、公平な(?)
目を持っている人の著作が読みたかったのです。そんな中であったのが「ヤマギシズム学園?末記」
で、これが再び興味を持つきっかけを与えてくれました。著者の見たこと聞いたこと、事実をありのまま
丁寧に書いてくださっていて、なぜ学園が生まれたのか、なぜ子供達への虐待が行われ、問題になったのか
そして急速な衰退などいままで分からなかった内部の状況が分かり、霧が晴れる思いでした。
いまは黒田宣代さんの「ヤマギシ会と家族」を読んでいます。こちらは、共同体・家族・人間関係や愛(?)
について一社会学者の論文という形を取っており、いままでのヤマギシ本とは一線を画しています。
「Y会でははじめに結論があり、研鑽の無い研鑽である」という元会員のアンケートが今のところ印象的です。
そして最近、J.オーウェルの代表作「動物農場」「1984」に出会います。
全体主義国家を描いたものですが、「権力」とは何かについて考えさせられます。
人の世の普遍的テーマが凝縮されているので、これは国家やヤマギシズムに限らず
非常に重大なものを問いかけています。20のクソガキながら著者の見たまま感じたままを描く鋭さに、
ただただ驚かされましたね。