07/11/14 18:31:39 73FlWln2
何故、米国はアフガニスタンを破壊したのでしょう?
当初、米国はアフガニスタンを実効支配していたタリバンの喉元にナイフを突きつけ「テロの容疑者引渡し」を要求をしていました。
(米国の諜報機関はこの地にテロリストが潜んでいる主張していました。)
タリバンは当初その存在を否定していましたが、米国の高圧的な態度に、やがて交渉に応じる姿勢をみせました。
すると米国は一方的に交渉を打ち切り、「テロ容疑者排除」を名目に、
世界でも五本の指にはいる貧しいこの国に爆撃を開始したのです。
米軍は電子機器を駆使し、地中に潜む兵士の音声を傍受し、地中爆弾の炸裂に恐怖し悲鳴をあげる彼らの声を聞き、
笑いが止まらなかったと伝えられています。高感度カメラは暗闇で逃げ惑う人影を鮮明に映し出し、
銃弾に倒れ、爆弾に吹き飛ぶ様子を執拗に追いかけました。
最新のハイテク兵器を使用し、小型核兵器にも匹敵する爆弾を炸裂させ戦闘をエスカレートさせました。
もちろん容疑者は発見されませんでしたが、タリバンは米国により「テロ集団」に格上げされ、
「タリバン政権の転覆」へ、さらにアフガニスタンの「民主化」が戦闘の口実に「修正」されました。
戦争の名目は実は何でもかまいません。もっとも適切な「看板」がその都度選択されます。
アフガニスタンの戦略的、地政学的理由を考えるのも必要ですが、
米国がこの作戦で示した破壊に対する一般の印象を評価することは有益でしょう。
つまり作戦は、兵器の実験場であり、暴力装置の絶大なる威力の誇示であり、恫喝であると言うことです。
イスラエルに少なからず不満を持つアラブ諸国に対する米国のプレゼンテーションであるとの見方は、
一考に価するでしょうが、むしろ全世界に対する米国の施政方針演説であると考える方が相応しいと思われます。