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このゴロツキ新聞の危険を完全に正しく評価しうるためには、りっぱな人間を
一度で呪文をかけたように、同時に何百という方向から清潔な衣服に下劣な誹謗と、名誉毀損の汚物
桶を注ぎかける、卑しいユダヤ人のやり方を研究しなければならない。
こういう精神的な盗賊騎士には、自己の卑しい目的を達するために合致しないものは何もない。
かれはそのさい、家族の最も秘密なことまで中へはいってかぎつけ、不幸な犠牲者にとどめをさす
にちがいないようなあわれむべきでき事を、キノコを探すような本能で探し出すまで止めないの
だ。しかし公的な生活しも、私的な生活にさえも、まったく何もかぎだすものを見附えないと、幾
度となく取消しても、それだけを取ってみると何かが引っかかるだけでなく、かれの遊び仲間のみん
なによって誹謗をただちにみつけ、幾百回となくくり返した結果、たいていのばあいにそれに対する
犠牲者の闘争がまったくできなくなるのだ、という不動の確信をもってヤツは簡単に誹謗するのであ
る。そのさいこういうゴロツキどもは、他の人間には信じられないぐらいの、あるいは理解さえもで
きないような動機から何か企てるのである。神よ守りたまえ!どういうようにルンペンは愛すべき
同時代の人々を、最も無頼な方法で攻撃しながら、このイカは実直さとかもったいぶった文句とかい
うまことらしい墨雲の中へかくれ、「ジャーナリストの義務」とか、それに似た虚偽のくだらないこ
とをしゃべり、しかもそのうえ増長し、会議とか、会合とか、またこういう疫病がたくさん集まる機
会には、まったく特殊な、すなわち、ジャーナリストの「名誉」についてムダ口をたたき、おまけに
集まってきた無頼漢どもはおたがいにおもおもしく確認しあうのである。
だが、このゲスどもが、いわゆる「世論」の三分の二以上を製造していて、その泡から議会主義と
いう愛の神が発生したのだ。
このやり方を正確に描き、そのまったくの嘘にみちた不誠実さをのべるためには数巻を要するであ
ろう。しかしまたこれを度外視し、そしてその活動とともに所与の結果だけでも観察するならば、正
しく信ずる気持ちをもつのならば、この制度の客観的に見た狂気を想像するためには、これで十分
であるように思う。
アドルフ=ヒトラー著 「わが闘争」