04/09/16 17:59:45
楽天・三木谷社長の勝算と野望、したたかな「宣伝費」
岡本氏は、プロ野球の球団経営には、それ以上の効果を期待する。
「まず昨今のプロ野球を巡る状況はパンドラの函が開いて、もう決して後戻りできません。つまり、
“保証金25億円で新規参入を認める”などという段階で止まるはずもなく、文字通り、構造改革ま
で突き進む。外資や買収ファンドによる破綻企業の再生ビジネスに見られるように、儲けるチャンス
です」
「現在、セ・リーグ球団が再編に反対しているのは赤字幅が広がるからですが、三木谷氏が『この
ビジネスモデルなら黒字になります』と提示できれば、各球団は既存利権を手放しても、構造改革に
両手を上げて賛成するでしょう」
楽天に加え、参入が噂される給食受託会社『シダックス』の志太勤会長(69)も、一代で売り上
げ1000億円超の会社を築いたベンチャー起業家で、ニュービジネス協議会の会長も務める。
その志太氏は最近のインタビューで、「今、参入しても何も変えることができない」と話している。
裏を返せば、「構造改革さえできれば儲けることができるから、参入したい」と読むこともできる。
■「新しい枠組みの旗手に」
一方、『ベースボール経営革命』の著者で、球団経営に詳しい北矢行男・多摩大学教授は、構造改
革にエールを送る。
「神戸を本拠地に考えているようですから、地域と一体となって徹底的に“おらがチーム”づくり
をしてほしい。その方向ならビジネスは成り立つ」とし、「三木谷氏はエスタブリッシュメント界で
も成功できる人材なのに、ベンチャーに飛び込んだ人ですから、大いに期待しています。既存利権に
取り込まれないで、風穴を開け、新しいパラダイム(枠組み)の旗手になってほしい」。
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