09/12/06 16:25:22 vFhxfQCs0
現時点で鞆に住む人以外は架橋に関して賛成・反対を口にすべきではない,と思います。
地方都市にとって快適な生活を享受しようと思えば円滑な自動車交通の実現は悲願です。
それを現実性のある方法に求めるのか,どの位時間がかかろうとも気長に待つのか。
それは実際に住む人だけが決められる事だと考えます。
残念なのは反対派の方が「住む人達が一致協力してもなお苦労の多い」世界遺産の話を
議論の中に持ち込んでしまったこと。
私は広島に住んでいて,ここには世界遺産の原爆ドームがあります。
保存が決まる過程では悲惨な記憶を早く忘れたい,という意見もあったようですが
核兵器の被害を二度と繰り返さないためのシンボルとして残りました。
ただ,この一帯は市内有数の繁華街だった地域でもあり「祈りの場」としての都市機能は
エリア限定で捉えている市民が大多数だと思います。
むしろ被爆後の焦土に立った人達の気持ちになれば隣接する紙屋町・本通などの中心街は
都市規模なりに復興・繁栄し多層化する街に発展する事は喜ばしい事です。
しかし世界遺産になってしまって見れば「ドーム周辺の開発は憂慮すべき事態だ。危機遺産
だ。」などという的外れな意見もそれなりに重く受け止めざるを得ません。
鞆の場合は,外野の意見が膨張してしまう前に「いつまでにどういう街づくりをすべきか。」
という点で(世界遺産は一旦置いて)住んでいる人自身の気持ちを纏めた方が良いと思います。