10/02/11 13:48:11 Zi1ytFG+
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北朝鮮と中国の国境地帯で、脱北者の人身売買が行われている。「人販子(レンファンツー)」と呼ばれる仲介業者が
暗躍し、一部の国境警備部隊員とも結託している実態が、関係者の証言で明らかになった。北朝鮮の厳しい経済情勢を背
景に、売買は勢いを増している。
年間40~50人の脱北者の人身売買にかかわっているという中国の国境警備部隊関係者が重い口を開き、最近手がけ
た事例を語った。
昨年11月のある未明。中朝国境を隔てる図們江(朝鮮名・豆満江)の中国側の岸にいた彼は「バシャ、バシャ」と川
を渡ってくる人影を見守っていた。脱北した10代と20代の数人の女性だった。粗末な服で寒さに震えていた。
中国の朝鮮族の仲介業者が来ていた。簡単な肉料理を差し出すと、彼女らはむさぼるように食べた。用意した服に着替
え、車に乗せられた。行き先は中国南部の入浴施設。仕事は売春だ。
その1カ月前。仲介業者から連絡があった。「18~25歳の女を数人ほしいと依頼主が言ってきた。手伝ってくれな
いか」彼は別の隊員を通じ、日ごろ連絡を取り合う北朝鮮の国境警備部隊員に伝えた。川幅が狭ければ対岸と話すのは難
しくない。釣り人や農民に変装し、川岸で情報交換することもある。
北朝鮮の隊員から用件を聞いた北朝鮮側の仲介業者は、間もなく若い女性らを「調達」した。北朝鮮では「満足に食べ
られるならただ働きでいい」という希望者は、いくらでもいるのだという。
この件にかかわる中朝双方の警備部隊員がそろって当直となる日、脱北を決行した。部隊の管轄区域で、人目につかず
川の浅い地点を選んだ。女性らは安全に川を渡った。中国の仲介業者は、女性らの顔写真を撮り身分証を偽造。「中国人
売春婦」としての第二の人生へ送り出した。