09/11/22 23:33:10 gZvVrtpi
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明治維新(1867年)以降、第二次世界大戦終結(1945年)までの日本で、天皇
がどれほど絶対的な権威を持っていたかをうかがわせるエピソードがある。1927
年11月に名古屋で行われた大規模な閲兵式で同和地区出身の二等卒(二等兵)、
北原泰作が天皇に駆け寄り、部隊内の同和出身者に対する差別を直訴する陳情書
を手渡した。隊列を外れたり、天皇に抗議するといった行為は、当時は決して許
されない無礼、不忠だったが、それを制止する者は一人もいなかった。理由はた
だ一つ。閲兵式に参加した4万人の兵士は、天皇の前では完全に直立不動の姿勢
を保たねばならなかったからだ。北原は自叙伝に「命令を下す将校や将軍も天皇
の権威に足を縛られ、身動きできなかった。自分だけが例外だった」と記している。
幕府を倒し、新しい国を開いた明治維新の設計者たちには新しい国と国民統合
の象徴が必要だった。彼らは実権を持たなかった天皇を京都から東京に移し、
その権威を臣民に注入するためのさまざまな仕組みを生み出した。1927年以前、
日本の祝日は10日あったが、そのうち9日は歴史上における天皇の誕生、即位、
宮中行事と関係したものだった。