09/09/01 23:12:03
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「警察官の証言信用できない」公務執行妨害、一転無罪に
岐阜県警の警察官から運転免許の提示を求められた際に暴行を加えたとして、
公務執行妨害罪に問われた岐阜市の無職の男性被告(72)の控訴審で、
名古屋高裁(下山保男裁判長)は7日、「暴行を受けたという警察官の証言は
信用できない」として、罰金30万円とした一審・岐阜地裁判決を破棄し、
無罪を言い渡した。
男性は昨年8月27日午前10時ごろ、自宅近くの路上で、後部座席の孫を
チャイルドシートに着席させずに運転していたところ、岐阜北署の巡査長ら
から運転免許証の提示を求められた際の言動などに腹を立て、巡査長の胸を
手のひらで2回突くなどの暴行を加えたとして、起訴された。
判決は、巡査長が現行犯逮捕する際に男性を転倒させた場面について、「被告
が体当たりをしてきた」とする巡査長の供述と、「両手首をつかまれ、できな
かった」とする被告の証言を検討。一緒にいた同僚巡査の証言が被告と一致
するのに対し、巡査長の証言は「男性を負傷させた行為の適法性にかかわる
事情で、記憶に反する供述をした疑いが濃い」として、信用性が低いと判断した。