09/08/31 18:07:16
私が職務質問にこだわるのは、テロ対策・治安維持という名目で片っ端から職務質問する現在の警察に往年
の特高警察の影を感じるからである。杞憂というなかれ。警察国家となったときには、国民はもう何もできない
のだ。それが戦前の教訓である。国家公安委員長という職を務めたが故にこれだけはどうしても許すことがで
きないのだ。国家公安委員長をやったことを鼻にかけて白川は威張っているのではないかと誤解している人も
いるようだが、とんでもない。国家公安委員会は警察の暴走を監理するために設置されたすぐれた制度なのである。
私は警察機構が暴走したときの怖さを知っているが故に警鐘をならしているのだ。私のサイトにある「忍び寄る
警察国家の影」には毎日数多くのアクセスがある。Googleで職務質問を検索するとWikipediaの次に「忍び寄る
警察国家の影」がある。違法または不当な職務質問を受け、その不愉快な思いが腹に据えかねてインターネッ
トで調べる若い人がきっと多いのだろう。こんなことをしていて警察に対する国民の信頼が生まれる筈がない。
国民に信頼されない警察は、結局は無力なのである。警察にとっていちばん必要な情報は国民がもっているか
らである。国家公安委員長のとき、私は警察に対してこのことを口が酸っぱくなるほどいった。いまでもこれは
正しいと思っている。今日は少し長く堅苦しい話となった。どうかご寛恕を。
それでは、また。