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警察官ネコババ事件(けいさつかんネコババじけん)とは、
大阪府警堺南警察署(現:西堺警察署)槙塚台派出所の巡査が
拾得物の現金15万円を着服した事件である。
堺南署は、身内の不祥事を隠蔽するため、
現金を届けた妊婦にネコババのぬれぎぬを着せ、
組織ぐるみで犯人に仕立てあげようとした。
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署長の指示の下、8人もの専従捜査班が組織され、
着々と捜査が進んでいった。
捜査班は、いるはずのない証人や、
存在するはずのない物的証拠を次々と「発見」するなど目覚ましい活躍を見せた。
同時に、捜査班は主婦の取調べを執拗に行なった。
主婦は妊娠中であり、取調べには細心の注意が必要であったにもかかわらず、
警察官はありもしない罪の自白を厳しく迫った。
主婦はノイローゼに陥るなど、精神的に極めて深刻な状態にまで追い詰められた。
一向に自白をしない主婦に痺れをきらした堺南署は、主婦の逮捕に踏み切ることを決定し、
裁判所に逮捕状を請求しようとした。
しかし、主婦のかかりつけの産科医の猛反対もあり、結局逮捕状は取れなかった。
この頃、読売新聞の記者がこの事件を耳にした。
記者は事件の詳しい経緯を取材し、社会面に大きく特集記事を掲載した。
この時点でようやく堺南署が何をしているか把握した府警本部は、
捜査権を堺南署から本部の捜査二課に移し、改めて捜査を始めた。
そして3月25日、再捜査の結果をもとに、
大阪府警が巡査のネコババを認めたため、主婦の冤罪は晴れることとなった。