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<暴力団>山口組が京都で勢力拡大 弘道会が中心的役割
1月12日15時0分配信 毎日新聞
指定暴力団山口組(神戸市)が京都府での影響力を強めている。
中心的な役割を果たすのは、山口組トップの篠田建市(通称・司忍)6代目組長の出身母体、弘道会(名古屋市)だ。
古くから京都に本拠を置く指定暴力団会津小鉄会とのつながりも深めているとされる。
警察当局は弘道会の勢力拡大を放置すれば、暴力団の山口組への一極集中化がさらに進む恐れがあるとして、警戒を強めている。
京都府警は昨年12月4日、
京都市内の男性から現金500万円を脅し取ったとして、山口組淡海一家(大津市)総長、高山義友希容疑者(52)を恐喝容疑で指名手配した。
会津小鉄会の故高山登久太郎4代目会長の実子で、弘道会による京都支配のキーマンだ。
弘道会会長は山口組ナンバー2の高山清司若頭。捜査幹部は「高山容疑者は高山若頭の側近としても知られる。
高山若頭が京都入りする際に、同行する姿が度々確認されている」と話す。
背景にあるのは、会津小鉄会の内部事情だ。
高山4代目会長が97年に退くと、5代目会長は当時の山口組5代目組長の出身母体、山健組(神戸市)と関係を深めた。
捜査関係者によると、山健組は次第に高山4代目会長が拠点とした大津市にも侵食を始めたという。
危機感を抱いた高山4代目会長は、山口組内部で山健組に対抗できる弘道会に実子を任せた。
元銀行員の高山容疑者は02年に暴力団員となり、弘道会傘下に入る。
05年に篠田組長が就任すると、高山容疑者は京都での存在感を増し、自ら率いる淡海一家は昨年1月、2次団体に「格上げ」された。