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広東省“襲う”狂犬病―過去13年間で27倍に増加の勢い
8月25日13時6分配信 サーチナ
25日付南方農村報によると、広東省では1-7月、狂犬病で173人が死亡した。
2008年通年の死亡は319人で、中国が定める甲乙類伝染病による死亡の927人の約3分の1だった。
中国全国で、死亡の多い「三大伝染病」はエイズ、肺結核、狂犬病だ。
中央政府・衛生部は月ごとの感染者・死者数を発表している。
死者が最も多い伝染病は時期により異なる。
09年7月は肺結核(431人)、エイズ(391人)、狂犬病(197人)だった。
広東省では、09年1-7月に狂犬病に192人が感染。死者は183人だった。
単純計算では、通年の感染者は392人程度になる可能性がある。
同省では1980年代から90年代初頭にかけて狂犬病が多かった。犬などに対するワクチン注射や感染の疑いがある動物の殺処分に努めた結果、1996人には年間の感染者を12人に抑え込んだ。
しかしその後は再び、感染者数が増大に転じた。
このままの状態が続けば、最も少なかった96年と比較して、13年後の2009年には感染者が約27倍になる。
広東省における狂犬病感染は、約9割が農村部で発生している。
感染が確認された場合、当局は半径2.5キロメートル内にいる、ワクチン未接種の犬を殺処分にしている。
また、1年間は新たな飼育を禁止となる。
狂犬病撲滅の決め手は、ワクチン未接種のの殺処分と考えられている。
感染例の約65%は、自宅または近隣で飼われている犬にかまれたことが原因だ。住民の多くも狂犬病の恐ろしさは理解しており、自主的に殺処分を行うなど作業は比較的順調に進むという。
問題は犬の繁殖力が旺盛なことで、半年か1年間経過すると、犬の数は以前とほぼ同様になるという。
また、農村部住民にとって犬はペットではなく「経済家畜」だ。
広東省では犬食の習慣があることも関係して、1キログラムあたり10-12元で販売されている。
そのため、犬の飼育を禁止するわけにもいかないという。