08/07/18 18:23:17
>>6つづき
「大麻に関する本を読んでいるうちに、見えないものが見えるといった幻覚に興味を抱くようになった」
この供述通り、藤田容疑者の自宅からは大麻の栽培方法が載った市販の本が押収された。
栽培を決心した藤田容疑者は、密売人から大麻を購入すると逮捕される危険性が高いと考え、インターネットに目を向けた。
検索すると、大麻の種子を販売しているサイトはすぐに見つかった。栽培方法を掲載しているサイトもある。栽培はいとも簡単に始められた。
大麻取締法では、種子の売買は禁じておらず、購入者が栽培すると知っていて種子を販売、提供しない限り罪には問われない。
捜査関係者は「『観賞用』と説明されると、言い逃れとは分かっていても追及は難しい」とため息を漏らす。
厚生労働省によると、大麻草の栽培による昨年の検挙者は132人で、平成9年(29人)の4倍以上に急増している。
ネットで種子を簡単に購入できるようになったことも影響しているとみられる。
藤田容疑者も「ネットで6回ぐらい種を買った」と供述しているという。
事態を重くみた厚労省は今年4月、種子を販売している店舗の情報収集を始めるなど、実態把握に乗り出した。
ただ、販売規制に向けた具体的な動きは今のところないという。
その理由について厚労省の担当者は「種子は七味唐辛子や鳥の飼料として使われており、一律的に規制すると混乱が起きる」と説明する。
捜査関係者は「簡単に栽培できるかもしれないが、違法栽培の刑罰は7年以下の懲役。大麻の種子は決して『魔法の種』ではない」と警告している。