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揺らぐダム：川辺川ダム、「国主導」を改めて強調 知事が国交相発言に反論 ／熊本
11月6日16時1分配信 毎日新聞
蒲島郁夫知事は５日の会見で、川辺川ダムへの建設反対表明を受け、金子一義国交相と合意した「ダムなしの治水策を協議する場」について「大臣から県も一緒にやってほしいと提案された。
どういう協議の場にする考えなのか、国側から示してもらいたい。県が主導するものではない」と述べた。金子国交相が１０月３１日の会見で「熊本県が率先して設けていただく話」と発言したことに反論した。
１０月２８日の金子国交相との会談後、知事が「川辺川ダムは白紙になった」と話したのに対し、金子国交相は「そうは思っていない」と述べるなど、両者間には認識の違いがあるとみられる。
蒲島知事は「ズレがある感じはする」としつつも「国交省に丸め込まれているといったことではない。県としては、協議は誠実に進めていく」と述べた。
協議の場に市町村を加えるかどうかは「国と県による専門的な検討が中心だが、ある段階で市町村の意見を聞くことがあるかもしれない」と述べ、排除する考えはないとした。
国交省九州地方整備局の河川担当者が５日、県庁を訪れ、県と意見交換したが、協議の場について具体的な提示はなかったという。【笠井光俊】
１１月６日朝刊 最終更新:11月6日16時1分