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北海道開発局官製談合：判決公判 ＯＢ５人全員有罪、品川被告厳しい立場に ／北海道
10月17日12時1分配信 毎日新聞
◇すべてで共謀認定
「開発一家」トップの刑事責任を問う外堀がまた一つ埋まった。札幌地裁で１６日あった北海道開発局の河川改修工事を巡る官製談合事件の判決公判。
この日判決があった３人を含め、起訴されたＯＢ５人すべてに有罪判決が下された。いずれも国土交通省元北海道局長、品川守被告（５８）＝談合罪で起訴、公判前整理手続き中＝との共謀を認定。
早ければ今年末にも公判が始まる品川被告は、厳しい立場に置かれる。
この日の判決は
（１）開発局道路部門で取られていた手法を参考に、建設会社に再就職していた元職員が割り付けの原案を作成し（品川被告ら）石狩川開発建設部長がチェックするなど、開建部長と元職員が連携して談合を主導
（２）談合を容易にするため、元職員は開建部長から工事の入札参加業者の情報を得て、工事を割り付けた業者に伝えた
―と品川被告の関与を認定した。
品川被告の弁護人はＯＢ５人すべてが品川被告の関与を認めたことについて「裁判を早く終わらせるためだろう」と推測。
「『既判力』（後の裁判は前の裁判の結果に拘束されること）がないので、公判への影響はないと考えている」との見解を示した。
一方、品川被告の弁護方針については明言を避けた。
近く行われる公判前整理手続きで起訴事実の認否など態度を表明し、裁判官、検察官と争点を絞り込むとみられる。【芳賀竜也】
１０月１７日朝刊 最終更新:10月17日12時1分