07/06/20 12:42:13
えん罪男性の再審、取調官の証人尋問を認めず
強姦などの事件で逮捕され、服役した後に無実が判明した男性に、無罪判決を言い渡すための再審の初公判が、20日富山地方裁判所高岡支部で開かれ、
裁判所は弁護側が求めていた取り調べにあたった警察官の証人尋問を認めませんでした。
この裁判は平成14年に県西部で起きた強姦事件などで有罪判決を受け服役した後に無実が判明した男性に、無罪判決を言い渡すために開かれました。
男性は午前10時10分すぎに富山地裁高岡支部に到着し、やや緊張した面持ちで裁判所に入っていきました。
再審の初公判では検察側が男性を有罪にした裁判の起訴状を朗読した後、罪状認否が行われ、男性は「全く身に覚えがなくやっていません」と小さな声で答えました。
検察側が冒頭陳述で「被告人は無罪です」とだけ述べたのに対し弁護側は「取調べを担当した警察官が捏造した物語を男性に無条件で認めさせて事実と違う証拠を作り上げた」と指摘したうえで
実態を明らかにするため取り調べに当たった警察官の証人尋問を求めました。
これに対し藤田敏裁判長は「必要性がない」として警察官の証人尋問を認めませんでした。
そして初公判は、検察側が前の裁判に提出しなかった男性の供述調書やアリバイを裏付ける電話の通話記録、男性を犯人とする原因となった似顔絵などを証拠として提出し終了しました。
当時の警察官の証人尋問を裁判所が認めなかったことについて男性は「裁判に対して絶望した」と話しています。
次回の公判は来月18日に開かれ男性に対する被告人質問が行われます。
URLリンク(www2.knb.ne.jp)
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【ニュース映像:入廷するえん罪男性(富山地方裁判所高岡支部)】