07/01/25 21:40:14
飲酒検知を拒み逮捕の男性に無罪 大阪簡裁
2007年01月25日
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飲酒運転の疑いがあるのに呼気検査を拒否したとして、道路交通法違反(呼気検査拒否)の罪に問われた中古車販売業の男性(52)=大阪市=の判決が25日、大阪簡裁であった。
堤秀起裁判官は「検査を必要とする客観的状況があったとはいえない」と述べ、無罪(求刑罰金30万円)を言い渡した。
判決によると、男性は昨年1月5日夜、同市中央区で乗用車を運転中、南署員に飲酒の有無を調べる呼気検査を求められた。
検知器に呼気を吹き付ける予備検査を2回受けた後、風船を膨らませる本検査を拒否したとして現行犯逮捕された。
判決は、予備検査をした署員が公判で「アルコール反応を示すランプが点灯したか確認していない」と証言したことを踏まえ、「反応は出ていなかったと認められる」と判断。
男性が逮捕の約4時間後に受けた本検査で呼気中の酒気がゼロだったと指摘し、「男性の口元から強い酒のにおいがした」とする別の署員の証言についても「信用性に疑問がある」と結論づけた。
清水治・大阪地検次席検事の話 予想外の判決であり、上級庁と協議して適切に対応したい。