07/09/09 21:05:33
前橋市で昨年四月、パトカーに追跡された軽乗用車が川に転落し男性二人が死亡
した事故をめぐり、助手席の男性の遺族が「事故はパトカーによる違法な追跡のため」
として、県に約三千八百万円を求める国家賠償請求訴訟を前橋地裁に起こしたことが
六日、分かった。
訴状などによると、軽乗用車は昨年四月十一日午後十時五十五分ごろ、同市上沖
町の県道で、追い越し禁止区間で前の車を追い越したのを前橋東署のパトカーに見
つかり、停止を求められたが逃走。約一分後、七百メートル南の川のフェンスを突き
破り約三メートル下に転落、運転者と助手席の男性計二人が全身打撲で間もなく死
亡した。
原告側は「車が川に転落してしまう危険を十分に認識しながら追跡を継続した」など
とし、「交通秩序維持の名の下で個人の生命身体の安全が脅かされるのは、本末転
倒」と主張。慰謝料や逸失利益から保険金を差し引いた額を請求している。
前橋東署は昨年九月、運転者を被疑者死亡のまま、業務上過失致死と道交法違反
(酒気帯び運転)容疑で書類送検した。県警監察官室は「訴状が届いたばかりなので、
内容を検討し、対応を考えたい」とコメントした。
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