10/07/09 09:04:46 cTDkNYgv
前市長らに賠償責任/長野地裁 「入札の意義なくす」 (2009.12.5 信濃毎日新聞)
大町市が市立しらかば保育園を改築する際、実際の設計と異なるダミーの設計図で入札し市に損害を与えたとして、
市民4人が市を相手に、腰原愛正・前市長(現副知事)ら当時の市幹部5人と
設計を受託した「第一設計」(長野市)に改築費用1億7700万円余を賠償させるよう求めた訴訟の判決が
4日、長野地裁であった。
近藤ルミ子裁判長は前市長ら3人と同社の責任を認め、
牛越徹市長に対し、計3173万円余の損害賠償を求めるよう命じた。
判決によると、市は2003年1月、第一設計に保育園の設計を委託。
同年3月、北信地方の保育所のものを同社が流用して提出した設計図を用い、
参加業者には正式な設計図は後日示すとして入札を行った。
市は同年5月に正式な設計図を示したが、落札業者が落札額(約1億4800万円)では工事できないと主張。
このため、前市長らは契約金を増額したり、建設費を浮かす目的で備品を安価なものに替えたりし、
市に3173万円余の損害を与えた。
近藤裁判長は「工事に用いる予定のない設計図等を入札に供することは、入札の意義を没却させる」と批判した。
原告側は、市が03年度に予定していた保育園改築を、
国の補助金を受けやすくするため02年度に前倒ししようとしてダミーの設計図を使ったと主張していたが、
判決はこの点には触れなかった。