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■「にらまれると不利益」「会話しにくい」
取引業者から4千万円をだまし取ったとして、桑名市の元環境政策課長が先月30日、
詐欺罪で起訴された。昨年11月には水道部の元職員が加重収賄罪で有罪判決を受ける汚職事件があった。
取引業者との金銭のやりとりをめぐって半年間で2人の逮捕者を出す異常事態の背景に、「モノ言えぬ」市役所内の体質を指摘する声もある。
(姫野直行)
「競走馬を持って、飲み歩き、私生活が派手なのは、市役所職員みんなが知っていました」
詐欺罪で起訴された元市環境政策課長太田耕史被告(54)の同僚だったベテラン職員はこう語る。
同僚らに借金を繰り返していたのも有名だった。
しかし、同僚らから、太田容疑者の業者との癒着ぶりや借金問題を上司などに指摘する声は出なかった。
ベテラン職員は「市役所内で、上に意見を言う職員はほとんどいない」と話す。
太田容疑者は2001年4月に環境安全課係長に昇進後、市民や業者の苦情処理の手腕などが認められ、
2年3カ月という異例の早さで課長になった。さらに水谷元・市長ら幹部の信頼が厚い「主流派」とみられていた。
この職員は、水谷市長が旧桑名市長を含めて14年の長期にわたって市長の座にあることも、職場風土に影響していると指摘する。
「上ににらまれたら飛ばされますから」
市の元部長は、退職間際に主要な部の部長職を外された。
思い当たるのは、市の発注工事で業者からの参入の働きかけを拒み、公正な業者選定に努めたことだった。
元部長は「市長の周りはイエスマンばかり」と指摘する。市長には都合のいい報告しか上がらず「まるで裸の王様。市長もかわいそうだ」。
「2度と市役所本庁舎では働きたくない」