09/12/12 13:35:06
W杯招致 起爆剤に…梅田8万人スタジアム構想
夢の成否 資金次第
梅田に巨大スタジアムは出来るのか―。日本サッカー協会が、JR大阪駅北側梅田北ヤードでの建設構想を明かした8万人規模の球技専用スタジアム。
ワールドカップ(W杯)決勝戦も行える競技場として10年後をめどに完成させるという。数百億円とみられる資金面など課題はあるが、地元大阪市も歓迎ムードで、今後の動向が注目される。(山口博康)
◇計画の背景
8万人規模の競技場は、2018年、22年のW杯招致を目指す日本にとっては必要不可欠な施設だ。
国際サッカー連盟(FIFA)はW杯試合会場の集客人数を、グループリーグなどは4万人、準決勝は6万人、開幕戦と決勝は8万人以上と定めている。
しかし、国内では02年日韓W杯の決勝が行われた横浜国際総合競技場(日産スタジアム=約7万2000人)が最大で、条件を満たした会場がない。
背景には、東京が立候補していた16年夏季五輪も招致に失敗し、東京・晴海に計画されていた10万人規模の競技場構想が白紙となった事情もある。
日本サッカー協会の犬飼基昭会長は「サッカー界にとってグッドニュース。交通の便もいいし、(実現すれば)すごく大きい」と期待する。
◇地元は歓迎
梅田北ヤードを都市公園とする構想を抱く大阪市の期待も大きい。平松邦夫市長は「大阪を世界に発信する大きなチャンス」と前向き。
1日の乗降客が80万人を超えるJR大阪駅を含め、周辺の集客力は1日約250万人とも言われ、国内最大の競技場が実現すれば、経済活性化の起爆剤にもなりうる。
大阪府サッカー協会の藤縄信夫専務理事は「サッカーファンにとってW杯決勝が見られるという夢がある」と話す。
◇財政負担難色
ただ、建設資金を捻出(ねんしゅつ)する見通しは立っていない。横浜国際総合競技場の建設費は603億円に上り、G大阪が計画中のスタジアムも3万2000人規模で150億円かかる見込み。
平松・大阪市長は「国に整備していただくことが前提」と財政負担には難色を示す。地元経済界を含め、いかに資金を集めるかに夢スタジアムの成否はかかる。(2009年12月12日 読売新聞)
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