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神戸市長選「二の舞ごめん」、堺市政変で苦肉の相乗り隠し
相乗りの現職市長が敗れた〈堺ショック〉から一夜明けた28日午前8時、神戸市中央区の公明党兵庫県本部に、市議や県議ら計16人が集まった。
ミナト神戸の顔を決める市長選の告示が10月11日に迫る。過去2回、与野党相乗りで支えた矢田立郎氏(69)が3選を目指す。
市議会は民主、自民、公明3党が矢田氏支援でまとまっていた。しかし、その3党に前夜の堺市長選の結果が重くのしかかる。
バンザイしたのは、「相乗り候補」の現職木原敬介氏(69)でなく、橋下徹・大阪府知事が応援した元府政策企画部長竹山修身氏(59)だった。
「自主投票がいい」「矢田氏を評価しているのに自主投票はいかがなものか」。会議では堺で吹き荒れた相乗りへの「逆風」を受け、意見が飛び交った。
結局、民主党が矢田氏を単独推薦しないことを条件に、「自主投票」の方針を固めた。10月10日の常任幹事会で最終結論を出す。
公明市議は「矢田氏が民主の単独候補になれば、支持者に応援を求められない」と明かす。相乗り批判は怖い。だが、民主単独推薦候補の支援は難しい。自主投票は、与野党そろって矢田氏を推す、「相乗り隠し」を模索する苦肉の策だ。
衆院選で大勝した民主党も、神戸市議が早速、「支援体制や戦略を立て直そう」と関係者に連絡を取り、県連幹部も「支援の在り方を考えないと、堺の二の舞いになる」と危機感を募らせた。
自民党の神戸市議も、「政党が表に出るのが正解かどうか……」と悩む。