04/07/25 23:48 okU4OZdt
Q 首都大の認可が文部科学省に見送られたそうですが、ぶっちゃけそんな変な大学なんですか
A 大学改革は全国の国公立大学で起こってる動きで、それ自体必ずしも間違ってる
わけではありません。ただ、都立の大学改革については、内容的にも、やり方
にも相当問題があったため、不認可は当然と言えるでしょう。
もともと都立大学は雑誌ダイヤモンドのランキングでも、大学ランキングネットの
在学生満足度でも常に10位以内に入り、競争倍率も10倍以上という優秀な大学
でした。へたな改革なら、しない方がよほど良いくらいなのです。
Q でも、より良い大学にするための改革なんでしょう?
A 本当によい大学を作りたいなら、なぜ国の大学改革の一環として行われている
COEプログラムに採択された近代経済グループを切り捨てたり、雑誌ネイチャーに
論文掲載された、世界レベルの教員の頭脳流出を招いたりしているのでしょう。
そういう、アカデミックな価値観で評価の高い大学を作りたいのではなく、
都知事とその関係者の思惑によって、一部の人間たちの利益を誘導するように
大学を作り変えたいというのがホンネでしょう。あとは、とにかく大学教員を支配
しやすい組織をもった大学にしたいということでしょう。
Q 「都民の思惑」に沿った改革ではないのですか。
A もともと都民から都立大への苦情が出たことなどありません。都が本当は都民の声など
聞く気のないことは、大学名の公募をしておきながら、応募にありもしない
「首都大学東京」なんて名前を付けてしまうことに端的に現れています。
Q でも新大学には、単位バンク制とか、准教授制度とか、いろいろ新機軸があるようです
けど。
A ほとんどが国際教養大学など、よそですでにやってることの二番煎じ
です。単位バンクはほんの限られた大学としか提携できないし、もともと
単位互換制度として都立大でもやっていたことです。
准教授はただの通称で、学則にすら出てこない呼称だし、名前なんか
変えてもなんの意味もありません