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【コラム】上海万博の朝鮮館
上海万博には189カ国が参加した。北朝鮮が登場したのは万博史上初めてだ。
その朝鮮館は表面の姿から単純だ。外観は「朝鮮」という赤い文字に北朝鮮の国旗、人共旗で飾られている。
約20メートルの列に加わると、止まることなく流れて入っていく。観覧客は気持ちよさそうな表情だ。
上海万博は特に忍耐が必要だ。人気のある国家館に入るためには3-4時間待たなければならない。
中国・日本・サウジアラビア館がそうだ。朝鮮館は待ち時間がないほとんど唯一の展示館だ。
その朝鮮館で私は異変を期待した。観覧客を失望させないことを願った。
未知と閉鎖、突出とベールの北朝鮮のイメージは逆説的に好奇心を刺激する。
北朝鮮サッカーのように一発を期待した。
朝鮮館のメーンは主体思想塔の模型で、平壌(ピョンヤン)市内の写真が背景だ。
搭は4.5メートルの高さに縮小されている。大同江(テドンガン)橋の模型、亭、噴水、
そして小さな高句麗(コグリョ)古墳の模型と壁画が置かれていた。これで朝鮮館ツアーは終わりだ。
異変はなかった。観覧客はすぐに興味を失ったような表情だ。
写真を撮り、万博記念パスポートにスタンプを押して急いで出て行く。
天井には「Paradise for People」(人民の楽園)という文字が見える。
展示館のコンセプトは「強盛大国の繁栄する平壌」だ。5台のモニターでそのテーマを後押しする
生活像と宣伝物を映し出す。しかし観覧客をつかむには力不足だ。
上海万博は先端デジタル技術の競演場だ。観覧客は他の国家館で華麗な3D新技術を目にする。
その観覧客の目にアナログ式の安っぽい展示物は入ってこない。