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5月9日(日) 朝日新聞東京版「声」欄
「米軍抑止力論 再考こそ必要」 無職 下村三郎(東京都昭島市 68)
鳩山由紀夫首相が4日、米軍普天間飛行場の移設先を「最低でも県外」とする
方針の転換を沖縄県側に伝えた。米海兵隊の「抑止力」について考え違いが
あったという。抑止力とは何か。
北朝鮮脅威論を唱える向きがあるが、休戦ラインで向き合う韓国に米海兵隊は
いない。海兵隊が守りの部隊ではなく、急襲先兵隊である事実を直視するべきだ。
戦後65年、安保条約締結半世紀、日本は本当に米軍に守られてきたのか。
沖縄を拠点に米軍がイラク戦争やアフガン戦争でどういう役割を果たしたか。
米軍は日本を防衛するために駐留しているわけではない。私の地元の横田基地は
朝鮮戦争、ベトナム戦争の度に強化された。基地のそばに住んでいれば、米軍
基地が日本を防衛するためのものでないことがよくわかる。
キーティング前米太平洋軍司令官でさえ、海兵隊の沖縄駐留を「好ましいが、
絶対に必要というわけではない」と語った(4月16日朝刊)。沖縄の軍事拠点
たる現況を客観的に見据えて抑止力論及び安保条約を再考しない限り、沖縄は
アメリカの「占領下」状態から抜けられない。参院選ではそこもしっかり考えたい。