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2010年5月21日付朝日新聞名古屋本社版「声」より
内閣の支持率それほど重要か
大学名誉教授 毛利佳年雄(名古屋市天白区 69)
私は日本の高度成長開始時期に大学を卒業し、定年まで36年間の大学教員生活を送ってきた。
この間、高度成長期の日本の工業化社会の裏表をつぶさに見続けてきた。日本と米国の関係も
50年間、しっかり見続けている。
鳩山政権が、沖縄米軍基地のあり方で米国政府に改善を申し入れた。結果はどうあれ、自民党の
完全米国追随政治から見れば隔世の感がある。まずは日本の政権が変わった。しかし、残念なことに
国民の側の意識が古いままである。
17日の本紙朝刊の1面トップの見出しは「内閣支持続落21% 本社世論調査」である。が、
小泉パフォーマンス政治がブッシュ米政権と前後して消滅したように、もう世論調査の数値で
社会が踊る時代は終わったといっていい。
マスコミの世論誘導の力は、極めて強い。先進諸国が量的評価の時代から質的評価の時代に映っている
事を認識し、マスコミには高い視野を持って新時代創出のために世論誘導の力を発揮されんことを切に願っている。