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2010/05/16(日)の朝日新聞朝刊東京版9面「声」欄 より
「人の序列つくる叙勲に反対」
無職 宮川 全 (愛知県知立市 74)
春の叙勲が、先日発表された。さまざまな分野で功績があった人に贈られるというけれど、
どうして国や自治体の役人、議員、それに教育者など、特定のごく一部の人ばかりが恩恵を
受けるのか。理解しがたく、不快に思っている。
対象になった人たちはほとんど、職業における活躍が叙勲の理由とされている。本業以外の
事柄に貢献したのなら、ある程度理解できる。でも本業だけなら、当たり前に仕事をしたに過
ぎないのではないか。多くの人たちの努力の上に本人の努力があったにしても、「一将功成り
て万骨枯る」といった感がある。
私は一サラリーマンとして会社に貢献し、家族を養い、まじめに定年まで働き、退職した。
叙勲より崇高な「私の勲章」と自負している。
人は生まれながらに平等である。国が人の序列をつくるがごとき行為は許されない。我々の
血税で賄われている費用をそのような目的に投じるなら、その前に難病に苦しんでいる人たち
の救済や福祉に役立ててほしい。そう思うのは、叙勲に無縁な者のひがみだろうか。こんな叙勲
であるなら、即刻、廃止すべきだ。