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5月13日 朝日新聞東京版
憲法改正 政治家は先走るな 大学生 森洋平(横浜市青葉区 22)
三日の本紙朝刊で「首相・新党…改憲論者、実は健在」を読み、政治家に多くの会見論
者がいることに驚くと同時に、疑問も感じました。なぜなら日本国憲法は99条で、国務大
臣や国会議員らに憲法尊重擁護義務を果たしているからです。
フランスの市民革命などによって個人の尊重という価値観が確立され、基本的人権を尊
重する日本国憲法も、権力を制限して個人の権利自由を守る、そうした流れを汲んで出来
た事を大学の講義で知りました。とすれば、国民の権利・自由に直接かかわる憲法の改正
はまず国民の間でしっかり議論されるべきで、権力を担う政治家が率先して行うべきもの
ではないはずです。
本紙世論調査では「改憲の必要あり」は47%と半数を切っています。国民が「改正すべ
し」とした時に初めて、国民の代表機関たる国会で議論すべき問題ではないでしょうか。
政治家が真っ先に憲法改正を呼びかけるのは筋違いであり、私には「権力」という魔物が
、「憲法」という手枷足枷をはずそうとガチャガチャ暴れているようにはしか見えません。
国民投票法の施行を間近に控えた今こそ、主権者たるわれわれ国民自身が。憲法とは何
か、それを通して日本がどうあるべきかを考えていかねばならないと思います。