10/01/25 21:01:54 NrCsSQ/y0
2010/01/25(月)の朝日新聞朝刊東京版9面「声」欄 より
「もっと簡易な帰化制度望む」
会社員 柳 智成 (川崎市多摩区 40)
永住外国人に地方参政権を付与する法案についての反対意見が一部に根強くある。
僕の祖父母は80年前に日本の植民地支配による朝鮮での生活苦から渡日した。
そして2世の両親が日本で生まれ、3世の僕も、4世の娘も、この日本で生を受けた。
日本語を母語とし、日本の文化を自らのアイデンティティーとして育った僕らは、いまだに、
そして永遠に、外国人でよそ者だ。
僕の祖父母のような、歴史的経緯のある永住外国人や定住外国人の子孫には、地方参
政権付与などその場しのぎの政策ではなく、日本国籍を取得する権利にこそ、深く踏み込
んで論議してほしい。現在1年近くかかる手続きを、例えば書類一枚で認められるような、
国籍を取得したい人にとって簡易な帰化制度に変えていただきたい。現状では精神的な
ハードルが高すぎる。
日本は、勇気をもって多民族国家への道を歩み、「日本国民」の枠組を大きくしていただき
たい。それこそが在日韓国・朝鮮人に対する歴史的贖罪であり、責任の一つの取り方である。