09/11/16 22:02:27 DyY+Nzvu0
なんかスパコン否定論みたいなレスばかりでちょっと気持ち悪いから
詳しくない人のために一応書いておくと。
もちろん、スパコンでなくてはできない計算というのはいっぱいある。
FLOPS数だけでいえばBOINCの分散コンピューティングが既に1PFLOPSの大台を
突破しているけれども、こういう分散環境で計算できるのは「一個の大きな問題」を
細切れに分割して「たくさんの小さな問題」に還元できるようなケースだけ。
そういう分割ができない/しにくい計算というのがあるわけだ。
どう分割してみても、ある一つの計算をする為にほかの複数の計算の結果を必要とする、
ある計算の結果が次の複数の計算に影響を及ぼすといった風に、
計算と計算が絡み合ってスパッときれいに分かれてくれないっていう感じ。
スパコンの場合、たくさんの計算ノード(CPU)を積み込んでそれぞれのノードごとに
計算を割り振っているって点では分散コンピューティングと同じなんだけど、
ノード間の通信速度が段違いでそのネットワーク構造なども「高速な計算」だけの為に
特別な配慮がされている。
具体例として、
URLリンク(ja.wikipedia.org)
を見ると、CPUノードなんかはむしろ安物で、ネットワーク構成に凄く力が入っていることがわかる。
で、これによって絡み合った計算と計算を繋いでいくことができるようになってる。
だから、たとえば>>767の
>必要ならそれを10台並べたっていい。
ってのは間違いで、1PFLOPSのスパコン十台並べても10PFLOPSのスパコン一台と
同じにはならない。
十個に分けることができない問題の為にこそのスパコンだからね。