産経抄ファンクラブ第124集at MASS
産経抄ファンクラブ第124集 - 暇つぶし2ch376:文責・名無しさん
09/09/07 04:46:39 d/YQyuxk0
 プライバシー保護の配慮がなされているとはいえ、迷った末の決断だったはずだ
。先週、青森地裁で開かれた裁判員裁判は、初めて性犯罪が扱われた。ビデオ
カメラを通して意見陳述を行った、強盗強姦(ごうかん)事件の2人の被害者の心情
を思うと、やりきれない。

  ▼活字を通してでも、苦しさ、悔しさ、そして被告への怒りが伝わってくる。弁護側の
冒頭陳述によると、22歳の被告の生まれる前に、両親が離婚、小学1年のときに母親
を病気で亡くし、祖母に育てられた。両親以外の大人のもとで、いい子でいなければ
ならないストレスがあった、というのだ。

 ▼これに対して、被害者の一人はいう。「私も(被告と同じ)母子家庭で育ち、その母親は
3年前に亡くなりました。育った環境と事件を起こしたことは関係ありません」。その通りである。

 ▼山口県光市の母子殺害事件でも、弁護側は被告の生い立ちと事件との関連を強調した。
被告が中学1年のときに母親が自殺したことから、被害女性に母親を重ね合わせて抱きついた、
「母胎回帰ストーリー」を作り上げた。もちろん、広島高裁の裁判長は、それを否定した。
裁判員制度が始まっていたとしても、同じ判断が下されただろう。

 ▼小欄の手もとに、財団法人交通遺児育英会が作った『お母さんただいま奮闘中』という
冊子がある。夫を突然失ったお母さんを全国に訪ねた、機関紙の連載を再録し、その後の
暮らしぶりを追加取材したものだ。牧場経営から、たこやき屋、介護士と携わる仕事は
もちろん、子育ての悩みもそれぞれ違う。

 ▼取材の後で、不況のために仕事を失った人もいる。生い立ちを犯罪の言い訳にするのは、
逆境のなか懸命に生きている人たちに対して、失礼でもある。


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