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【産経抄】9月6日
2009.9.6 02:43
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敷居とは地上に敷くゴザのようなものを指す場合もある。しかし一般的には、障子や襖(ふすま)の下の溝のついた横木のことだ。「敷居が高い」といえば、その敷居をなかなかまたげない。つまり不義理や何かで、相手の所に行きにくいという意味に使う。
▼いかにも日本的で、味のある表現である。ところが、文化庁の「国語に関する世論調査」によれば、その本来の意味で使っている人は40%余りしかいなかった。半数近くは「高級、上品過ぎて行きにくい」というふうに誤用していた。40代以下が多かったという。
▼なるほど誤用には「一度でいいから高級料亭で食事してみたい」「一流の店で買い物ができたら」という、サラリーマンや主婦の悲哀や願望も感じられる。だが誤用の理由はほかにも考えられる。ひとつはバリアフリー化などで高い敷居をなくした家が増えたことだ。
▼これでは「敷居が高い」もピンとこないだろう。だがもっと深刻なのは義理、不義理といった倫理観が日本人の中で希薄になっているのでは、ということだ。他人に対し、やってはいけないことをしても、痛みに感じないのでは、この表現は空洞化するだけである。
▼そんな風潮のためかどうかはともかく、政治の世界でも「不義理」が目立つ。例えば総選挙で自民党が大敗後、現内閣の閣僚が相次いで国際会議をキャンセルした。いくら政権交代まであとわずかな在任期間だとはいえ、国際社会からみれば「失礼」に当たるだろう。
▼民主党が主張する在日米軍再編の見直しも米国に言わせれば、日米政府間の約束に違反する。新政権が強行しようとすれば「不義理」と見なされるに違いない。同盟国や友好国の敷居を高くするのは、国家百年にとり決して得策ではない。
日本語の乱れ→バリアフリー叩き→民主叩き&親米ポチ
久々に産経抄らしいのがきたなw