産経抄ファンクラブ第123集at MASS
産経抄ファンクラブ第123集 - 暇つぶし2ch836:文責・名無しさん
09/08/31 05:39:26 yJTsFDyK0
【産経抄】8月31日
2009.8.31 05:22
このニュースのトピックス:産経抄
 今年生誕100年を迎えた太宰治は、フランスの詩人、べルレーヌをこよなく愛した。
昭和9年に発表した短編『葉』の冒頭に、その詩句を引用している。
「撰(えら)ばれてあることの 恍惚(こうこつ)と不安と 二つわれにあり」。

▼満面に笑みを浮かべて、衆院選当確者の名前にバラを付ける、
民主党の鳩山由紀夫代表の気持ちを代弁しているのではないか。
今回の選挙結果は、政権交代にとどまらない。天地がひっくり返るような、
大量議席の獲得である。選ばれたことの恍惚は、さぞ心地よかろう。

▼一方で勝因は? と自らの胸に手を当ててみれば、不安の二文字も浮かんでくるはずだ。
世論調査によれば、鳩山氏が首相にもっともふさわしい政治家として、
人気を集めているわけではない。マニフェストの目玉である「高速道路の原則無料化」も、
反対が、賛成を大きく上回っている。

▼民主党の大勝利というより、自民党の大敗北だった。小欄は、小泉純一郎元首相こそ、
今回の選挙の陰の主役だったと思っている。前回の圧勝の立役者は、
持論の「郵政民営化」が実現するや、さっさと身を引いた。

▼構造改革に吹き始めた逆風に、肥大化した自民党と後継首相はあまりにもろかった。
期待を裏切った政党に、容赦ない鉄槌(てっつい)を下す方法を、有権者に教えたのも元首相だ。
国民に競争の重要性を説きながら、自分の議席はちゃっかり息子に譲り、世間をあきれさせもした。
自らの言葉通り、「自民党をぶっつぶした」のだ。

▼『葉』の締めくくりに、太宰はこう書く。
「よい仕事をしたあとで 一杯のお茶をすする 
お茶のあぶくに きれいな私の顔が いくつもいくつも うつっているのさ」。
民主党は、次の選挙をきれいな顔で、迎えられるだろうか。



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