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〓麻生が招いた自民党「終戦の日」〓
文藝春秋 URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
「ゲームオーバーだな。しかし自民党の基盤である地方組織が残っている。これをきっちりと強化していかなきゃならん」
麻生は河村と細田にこう語った。そして、二人を唖然とさせたのが、麻生の次の一言だった
「総裁選に手を挙げる者がいなければ、俺が立候補してもいいぞ」
漢字だけではない。最後の最後まで、麻生は空気が読めなかった
予兆はあった。8/10、中日新聞に載った情勢調査。中部地方の51小選挙区のうち自民党が優位なのは4選挙区だけという
衝撃的な内容。自民選対は「中日新聞には岡田克也幹事長の弟がいる」と、真剣に受け止めようとしなかったが、「愛知、
静岡全滅」という情報は候補者に瞬く間に全国に広がった森喜朗は、出演した「ニコニコ動画」で、「名古屋が本社のブロック紙は
『自民党が全部負ける』と書いた。こんな失礼な新聞はない。」と怒りをぶつけた
自民党本部。首相は、「攻め」の姿勢で臨むと宣言。表情は高揚していた。「国旗を切り刻むという行為がどういうことなのか、
とても悲しく、許し難い行為である」 十七日の党首討論、引き裂かれた日の丸でつくった党旗が使われていたことを持ち出し、
鳩山由紀夫に強く謝罪を求めた。自民党支持層を呼び戻すには保守色を強めるしかないと、ほとんど怪文書のようなパンフレットを
配布させたり、遊説先の聴衆に日の丸を配る麻生にとって、もってこいの敵失だった。得意満面の麻生は「あの話受けるんだよ」と、
盛んに遊説先で取り上げた。
十七日夜、自民党は「決戦! 自民党選対通信」を各候補事務所にFAXで一斉送信。負け戦の戦果を針小棒大に宣伝する
「大本営発表」のような内容。実感とほど遠い内容から、党本部に問い合わせる候補者も出てくる始末。
そして、投票日の朝 「日本を壊すな」
全国紙朝刊に掲載された自民党の全面広告。日の丸を下地に「偏った教育の日教組に、子供たちの将来を任せてはいけない」と
訴える、最後の愛国作戦。実は、このフレーズは企画段階で「共感を呼ぶ広がりがない」として見送られていたのだが、あまりの
劣勢に封印を解いたものだった。もはや揺り戻しは期待できなかった