09/06/27 08:56:52 iA7pUQZ30
選挙は僅差で自民党の勝利に終わった。
男が考えたこと。それは、選挙の開票作業で不正を働くことだった。
公正に開票が行なわれていれば、民主党の圧勝で世の中は変わる筈だった。
開票作業でインチキすることは、これこそ本当の独裁国家の姿と言えた。
考えてみれば、買収されないよう破格の高給をとっている裁判官でさえ、
モラルもなく普通に汚職をしているこの国では、
開票作業に細工を施すことなどむしろ当たり前の行為であり、造作のないことだったと言えよう。
結局この国は悪魔の手に堕ちた。
国民はこの国がインチキだらけと知りながら、一刻も早く自分もそのインチキの恩恵にあやかりたい、
自分もそこに加わりたい、それが勝ち組になることだと思い、必死に努力するようになった。
だが、それははかない夢でしかなかった。
なぜなら、その恩恵は他の多くの国民の犠牲の上に成り立つ性質のものだったからだ。
確率的には100分の1にも満たない。
そのストレスゆえ、年間の自殺者は遂に10万人を越えた。
国民の自由は益々制限され、情報も制限され、稼ぎの半分は税金に持って行かれ、
官僚・政治家・悪徳企業の富を増やすため、今日も家畜として寝る間もなく働かされる運命が待っているのだ。
この地獄の苦しみから救われる方法、それは自殺しかなかった。
それが唯一、ウジ虫にも等しい人間に神が与えた救いだった。
(完)