09/04/25 20:49:09 trpLbok30
2009/04/25(土)の朝日新聞朝刊東京版16面「声」欄 より
「核廃絶の署名拒んだ息子に助言」
小学校教員 福田 稔 (埼玉県毛呂山町 52)
先日、息子から、学校帰りに駅前で署名を求められたのを拒否した、という話を聞いた。
核兵器廃絶へ向けてのもので、たすきを掛けた大人が熱心に呼びかけていた、というの
である。息子たち高校生を見つけた一人の中年女性が熱く語り始めたので、「うざい」と思い
「時間がないので」と言って、いつものコンビニへ向かった、とのこと。
一緒に聞いていた妻は「困ったわね。住所を書かなければならないような署名は、何があるか
分らないので、しないようにしてね」と。
折しも、米国のオバマ大統領は「核のない世界の実現に向けた新政策」を打ち出し、核兵器
使用の「道義的責任」を認める勇気ある発言もした。軍事大国、そして多くの米国民が「核兵器
が大戦の終結を早めた」と考えている中で、どれだけの勇気が必要だったことか。
被爆国の国民として、目先の不安にこだわり、署名すらできないというのは何とも情けない。
今こそ国民一人ひとりが真剣に考え、できることから進めるべきだと考える。
小さな勇気がやがて実を結ぶことを信じて、息子には、無関心になるな、と助言した。