09/09/15 17:39:24 QdoCQVPv0
【北海道新聞】
安倍元首相は「戦争の歴史的な評価は歴史家に任せるべきだ」などと、侵略戦争と認めるのに消極的だった。
麻生首相も外相当時、日本は植民地時代に台湾の教育水準を上げた、という内容の発言をした。九条を照準に
改憲への動きが出た。自衛隊の海外での武力行使に道を開く方途が論議された。一連の流れは、田母神氏が
「そろそろ」と考える追い風だっただろう。再発防止を言うならこの次元から問い直すのがよい。
【東京新聞・中日新聞】
『濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)』とは無実の罪、根も葉もないうわさを意味するのだが、こんな使い方は信じられない。
<我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣>。更迭された航空自衛隊の田母神俊雄
航空幕僚長が書いた論文の核心部分である。日本政府が過去の戦争における侵略を認めて
<痛切な反省と心からのおわびの気持ち>を表明していることなど関係ない。<輝かしい日本の歴史を
取り戻さなければならない>という歴史認識の持ち主らしい。
【新潟日報】
「侵略国家はぬれぎぬ」と中国侵略や朝鮮半島の植民地化まで正当化する。空幕長は、日本人が戦争責任で
マインドコントロールされているともいう。でも、他国を顧みない鎖国状態の歴史認識こそがマインドコントロール
ではないか。それを解くべきは、こんな人物を実動部隊トップに据える防衛省の方だ。
【岩手新報】
現役の航空幕僚長が過去の侵略戦争などを正当化する論文を発表して、更迭された。こういう意見の人が
自衛隊のトップにいる現実は深刻だ。改憲論議が盛んなころの国会で、大戦に関する「政府見解」が取りざた
されたのは記憶に新しい。いまだ「国情」が定まらない不気味さがある。
------------------------------立ちはだかるカルト(国家神道)の壁--------------------------------
【産経新聞】
第一線で国の防衛の指揮に当たる空自トップを一編の論文やその歴史観を理由に、何の弁明の機会も
与えぬまま更迭した政府の姿勢も極めて異常である。疑問だと言わざるを得ない。今、政府がやるべきことは
「村山談話」の中身を含め、歴史についての自由闊達な議論を行い、必要があれば見解を見直すということである。