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小泉被告「私怨、罪悪感ない」 連続殺傷公判
元厚生事務次官ら連続殺傷事件で、殺人などの罪に問われた無職小泉毅被告（４７）の第４回公判が１６日、さいたま地裁で
あり、小泉被告は、飼い犬「チロ」が殺処分されたとして「私怨（しえん）です。いわゆる仇（あだ）討ち。まったく罪悪感を
感じていない」などと述べた。
弁護側は起訴前の精神鑑定は不十分で、被告には妄想性障害があるなどとして、あらためて鑑定を求めた。
小泉被告は「他人から見たらただの犬かもしれないが、私は家族が殺されたと思っている。私怨で人を殺すことは許される。
命をとられたら命で」と述べ、涙をぬぐうようなしぐさをみせた。
弁護側が、元次官山口剛彦さん＝当時（６６）＝夫妻殺害について問うと、小泉被告は「まったく後悔していない。今回の決起を
誇りに思うし、自分を褒めたい」と発言。極刑を求める遺族の証言には「遺族が私に抱く怒りや憎しみ、殺意を、私は３４年間抱き
続けた。死んでも消えません」と大声を張り上げた。
小泉被告は「自分が発言するほど死刑になる確率は上がると思っている」と死刑を覚悟するような発言をする一方、「無罪以外は
すべて上訴する」とも述べた。
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