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内容:
▼ 静かな追悼の日としたい(8月15日付・読売社説)URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
平成20年8月15日。今年もまた、全国戦没者追悼式の日を迎えた。時代は巡り、
昭和20年の「あの日」は遠い歴史の記憶となりつつある。
だが、歳月は流れても、国のために犠牲となった人々を追悼し、平和を誓うこの日
の意義は、いささかも変わらない。
東京・九段の日本武道館で行われる全国戦没者追悼式は、天皇、皇后両陛下をはじ
め、首相、衆参両院議長、最高裁長官という三権の長がそろって出席する国家として
の最高の行事である。
この日は「A級戦犯」が合祀(ごうし)されている靖国神社をめぐり、熱い議論が交
わされる日でもある。
先ごろ話題になった中国人監督によるドキュメンタリー映画「靖国」は、かつて靖
国神社の境内で作られた「靖国刀」と呼ばれる軍刀に焦点をあてている。靖国神社の
存在を、軍国主義と重ね合わせて描いているようだ。
しかし、普通の日本人ならば、軍国主義が復活するなどということは、およそ想像
もできないことだろう。
福田首相は靖国神社に参拝しないと明言している。「国と国の関係で、相手の嫌が
ることをあえてする必要はない」と、首相就任の前から語っている。中国などを念頭
に置いての発言だ。
昨年、安倍前首相も靖国神社参拝を見送ったが、「参拝する」か「しない」かにつ
いては明言しない“あいまい戦略”をとった。
いたずらに中国との関係を悪化させ、無用な刺激を与えるようなことをする必要は
ないが、「靖国神社に行く可能性と権利」まで手放してはならないと考えた。最近に
なって、安倍前首相はこう述懐している。
安倍前首相は、昨年8月末にインドを訪問した際に、極東国際軍事裁判(東京裁判)
でインド代表判事を務めたパル判事の遺族と面会している。
11人の裁判官の中でただ一人、被告全員を無罪としたのがパル判事だった。
パル判事については、その評伝などが相次いで刊行され、改めて注目が集まって
いる。
「パル判決書」は、連合国軍総司令部(GHQ)の占領下では、公刊が禁じられて
いた。