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国連でセクハラ被害多発 救済システム機能せず? 米紙報道
2009/05/21 17:18更新
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は20日、
人権問題への取り組みを各国に求めている国連で女性らへのセクハラ(性的嫌がらせ)が多発し、時代遅れの救済システムしかないため「きちんと対応できていない」と報じた。
国連の潘基文事務総長はシステムに欠陥があることを認めた。近く改革に乗り出すという。
同紙によると、セクハラ問題は国連の各機関で個別に扱い、国連全体での訴えや相談件数は不明。
訴えがあった場合は監査室などで扱うが、1946年当時の規定をそのまま用いている。
結果が出るまでに数年以上かかり、加害者が途中で退職するなどうやむやに終わることも多いという。
セクハラは男性上司が部下の女性に行う例が大半。
訴えた場合、女性は契約を更新されないケースがほとんどで、同紙は泣き寝入りの例が少なくないとの女性職員の証言を伝えた。(共同)