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北京の食卓に戻った「犬肉」
12月8日10時57分配信 産経新聞
今夏に行われた北京五輪を前に、中国当局が北京市周辺のレストランに対し
「多くの国で犬を食べる習慣がない」ことなどを理由に「犬肉」の購入や客への提供を禁止する通知を出し、話題となった。
「中国は国際社会の常識に一歩近づいた」と積極的に評価する欧米人は少なくなかった。
あれから4カ月。オリンピックの余韻が消えるとともに、犬肉は完全に北京市民の食卓に戻った。
冬場は犬肉を食べるシーズンといわれており、「狗肉」と書かれた貴州、雲南料理などの看板が目につくようになった。
北京から東へ約50キロにある三河市は犬肉の集散地として知られる。
五輪期間中に犬肉業者は一掃されたが、いまはすっかり元に戻っている。川岸にプレハブ住宅がずらりと並び、一軒ごとに数匹の犬がつながれている。
レストランの買い出し係などが品定めをし、「商品」を決めると、業者は犬を裏に連れて行き撲殺する。
最近の景気低迷で、北京市内でもペットショップの破産が相次いでおり、多くの大型ペット犬は食用犬としてここで売られるようになった。
ある業者は「五輪が終わってからは政府から何かいわれたことはない」と話した。
「犬肉禁止令」を出した当時、北京市観光局の熊玉梅副局長は「犬は人類の友人だから」と理由を語った。
今からみれば、外国の動物愛護団体からの批判をとりあえずかわしたかったのが本音のようだ。(矢板明夫)