08/11/08 15:51:55 ULOs/Is90
武田薬品:研究所建設問題 知事、アセス審査書を送付 /神奈川
11月5日13時1分配信 毎日新聞
◇対話・安全対策開示求め
人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉両市)の建設問題で、松沢成文知事は4日、環境影響評価(アセス)の審査書を同社の長谷川閑史社長に送付した。
バイオハザード防止など安全対策徹底を求め、建設のハードルを高くしたが、市民らが求めていたアセスやり直しには言及していない。
県環境影響評価審査会(山下充康会長)が先月28日出した答申を受けたもの。周辺住民の不安を取り除く対話と安全対策開示を条件とした。
そのうえで
(1)遺伝子組み換え操作実験の安全性を高めるため法令水準以上の安全対策
(2)バイオ実験排水は滅菌処理
(3)有害化学物質の排出を抑制
(4)人為ミス、地震時の未然防止策明示
(5)事業の透明性を高めるため情報開示徹底
―など7項目を求めている。
武田薬品工業は「知事指摘の事項は、真摯(しんし)に受け止め、誠実に対応していきます」とのコメントを発表。
一方、武田問題対策連絡会(約100人)の木村直人共同代表は
「ずさんなアセスをやり直して、との住民の願いが無視されたのは遺憾だ。知事が示した条件を守ってもらったうえで、署名運動などを通じてより厳しい条件を突きつけたい」と話した。【永尾洋史】
11月5日朝刊 最終更新:11月5日13時1分