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生物実験に「クラゲの一部分」を使うことで、
マウスのように殺したり、神経に異常をきたしたりすることなく、
またクラゲ自体も、殺したり、神経に障害を残すことなく、実験が可能であるという。
過去と現状、すべての生物実験をクラゲでまかなえる、と。
有機的反応実験から生体実験までの途上・・・といった効果を期待できる。
たとえば、内科から漢方へ、外科から針治療へという医学の「上部構造への移項」階段を登る訳だ。
クラゲ85万匹、努力実る=現在は執筆活動・ノーベル化学賞の下村さん
10月9日0時8分配信 時事通信
生物学や医学の分野で重要な実験手段になっている緑色蛍光たんぱく質(GFP)。下村脩さんは「クラゲから別の物質を取り出そうとした際の副産物として見つけた。非常に幸運だった」と発見のいきさつを語った。
下村さんは1928年京都府生まれ。戦時中だった旧制中学時代は、長崎県諫早市の海軍工場で働き、45年8月の長崎への原爆投下の際も同市にいた。長崎市内に入ることはなかったが、放射能が混じった「黒い雨」を浴びたこともあったという。
51年、長崎医科大付属薬学専門部(現長崎大薬学部)を卒業。実験実習指導員などを経て、名古屋大理学部博士号を取得。米国に渡った。
61年夏、クラゲの発光物質を抽出しようとして、米ワシントン州フライデーハーバーでオワンクラゲ1万匹を採集。当時、研究員を務めていたプリンストン大に持ち帰った。
クラゲから取り出した物質を精製しようとした際、副産物としてGFPを見つけた。「きれいだな」。最初に見た時そう思ったという。
クラゲの採集は計19回、総数は85万匹に上った。GFPが現在、実験手段として重要な役割を果たしていることについては「自分のこどもが偉くなったようでうれしい」と喜んだ。
米ウッズホール海洋生物学研究所上席研究員やボストン大客員教授などを務めた。今はすべての役職を退き、マサチューセッツ州の自宅でこれまでの研究を論文にするなど執筆活動にいそしんでいるという。