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<インサイダー>「掲示板の外出先参考に銘柄選ぶ」供述
5月9日2時36分配信 毎日新聞
野村証券を舞台にしたインサイダー取引事件で、元社員の中国人、れい瑜(ゆ)容疑者(30)が東京地検特捜部や証券取引等監視委員会の調べに対し
「職場の掲示板に記された他の部員の外出先を参考にして購入銘柄を選んでいた」と供述していることが、関係者の話で分かった。
特捜部と監視委は、れい容疑者が企業の合併・買収(M&A)に直接携わった案件以外でも、こうした方法で情報を収集し、不正な取引を繰り返していたとみて追及している。
関係者によると、れい容疑者が所属していた企業情報部は1~7課に分かれていたが、各課の間にはパーテーションの間仕切りがあるだけだったという。
M&Aに関する重要情報が集まる部署であるにもかかわらず、部員は自由に行き来でき、企業情報3課や6課に在籍していたれい容疑者も、他の課に出入りしていたという。
れい容疑者はこうした職場環境を利用して、他の課の掲示板に書かれた部員のスケジュールを見て訪問先の企業名を確認したり、部員間でやり取りされる会話を立ち聞きするなどして、野村がM&Aにかかわっている銘柄を推測。
知人の中国人、蘇春光容疑者(37)らに伝えていた。特捜部の調べに対しても、こうした行為を認めているという。
れい容疑者らは、逮捕容疑となった電子部品製造会社「富士通デバイス」株を含め、計21銘柄でインサイダー取引をしていた疑いが浮上している。
しかし、れい容疑者自身が担当者を務めたり、他の複数の課が担当する案件の資料作成にかかわるなどして、M&Aに関する内部情報を直接知り得る立場だったのは、このうち10銘柄前後にとどまるという。
特捜部と監視委は、れい容疑者が野村の甘い情報管理体制を悪用して情報を入手し、担当外の銘柄にまで買い付けを広げていたとみて捜査している。