08/04/24 13:22:37 IoIvt2C60
死刑の判決に疑問が残った
無職 奥村 正男 (京都府南丹市 64)
山口県光市の母子殺害事件で、元少年に死刑の判決が下った。
遺族の求め続けてこられた判決である。だが、私には吹っ切れない思いが残る。
考えてみれば、最高裁が「特に酌むべき事情がない限り、死刑の選択をするほかない」との
判断を示して、差し戻された時点で、方向は決定付けられていたのだ。
ただ、私がどうしても気にかかるのは、遺族の本村氏の口からも、テレビのワイドショー
出演者の口からも、裁判の結論は「死刑以外にありえぬ」という視点で語られてきたことである。
さらに来年から始まる裁判員制度の試金石とするような見方もあった。
遺族の心情はメディアを通じて何度となく伝えられた。私も、痛いほどつらく、苦い。
許し難い思いは消そうとしても消せない。
だが、被告の生い立ちや、未成年だったことを考慮すると、即死刑でよかったのかどうか。
命の尊さを満たすために、もう一つの命を絶つという法の裁きが、本当に国家として
ベストの道なのか。報復の連鎖に陥りはしないか。疑問が残った。
(4月24日付 大阪版)
一応死刑判決絡みの投稿が来てたので転載