09/01/09 16:33:25 YNVIj6I20
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派遣切り報道への疑問
このところ、日本を代表する大企業で非正規労働者の解雇が相次いでいる。テレビも
新聞もこれを社会問題として大きく報道している。しかし、今頃何を言っているのだと
いう疑問をぬぐえない。
そもそも労働の規制緩和は、不景気の時に企業が容易に、合法的に首切りできるように
するために決定された政策である。大企業が遠慮会釈なく首切りをすることこそ、
「構造改革」の実が挙がっている証拠である。
水道管にわざと穴を空けておいて、今頃水が漏れていると大騒ぎするメディアは、善意
かも知れないが、愚かである。例外なき規制緩和の旗を振った経済財政諮問会議や規制
改革会議の連中は現状をどう思っているのだろう。
竹中平蔵や宮内義彦にもし会う機会があれば、構造改革の成果が上がって嬉しいでしょう
と言ってやりたい。もし政策が失敗したと思うなら、中谷巌のように素直に謝るべきである。
雇用危機も医療崩壊も、政策転換の結果であり、人災である。
被害者に対する共感は必要だが、意図的に人災を作り出した連中には怒りが必要である。
この七,八年を振り返り、そのような厳しい総括をすることこそ、メディアの役割ではないか。
政策を決定した人々の固有名詞を挙げた議論こそ必要である。
メディア自身も、規制緩和をどう論じてきたか、きちんと反省してほしい。