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注射器30万本が不明 大阪の診療所「暴力団へ流した」
10月21日3時9分配信 産経新聞
大阪府大東市の診療所で向精神薬「エリミン」二十数万錠が不明となっている事件で、
同診療所で過去2年半に注射器約30万本の所在が不明になっていることが20日、近畿厚生局麻薬取締部の調べで分かった。
いずれも医療行為に使用された形跡はなく、元事務長(55)は「一部を暴力団関係者に渡した」と供述。
麻薬取締部は、注射器の違法販売を禁じた薬事法に抵触する疑いがあるとみており、不明のエリミンとともに譲渡先の特定を急いでいる。
調べでは、同診療所が仕入れた注射器は、平成18年1月から今年7月までに約30万9000本に上り、仕入れ額は1箱(280本入り)5980円で計約660万円分。
これらの行方がわからなくなっている。
麻薬取締部は7月、元事務長の関係先から、注射器やエリミンを4、5人の暴力団関係者に譲渡したことを示すメモを押収。
元事務長は4月下旬から7月上旬にかけて仕入れた注射器約7万8000本について「覚醒(かくせい)剤と交換したり、原価で暴力団関係者に売却した」と供述したという。
押収されたメモには、注射器が原価の約5倍の1箱3万円程度で売られていたことを示す記載もあるといい、取締部は違法な売却益を得ていた疑いがあるとみている。
一方、麻薬取締部は今月10日、自宅にエリミン約130錠を所持していたとして元事務長を麻薬取締法違反(譲渡目的所持)容疑で書類送検。
一部のエリミンについて暴力団関係者への売却を認め、実弟の院長(52)の関与をほのめかす供述もしているという。
元事務長は8月、覚醒剤の使用が発覚し、妻(45)とともに覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。妻は執行猶予付きの有罪判決を受け、元事務長は公判中。