08/03/01 15:44:18 qN/3khX/0
>>24つづき
■ほかの掲示板サイトとの比較
ところで、ネット上の有害サイトとして、2ちゃんねるを筆頭とした「匿名掲示板」がやり玉に挙げられることも多い。
先ほど、「個人情報を掲示板に投稿されるという被害を受けた」と書いたが、掲示板とは、まさに2ちゃんねるなどの匿名掲示板のことである。
しかし、被害を受けている中で、意外な「優しさ」に出会うこともある。
例えば、ある掲示板管理者に削除要請を送ったところ、
「今後、同様の被害が発生しないような設定」をしてくれたことがある。
たぶん、NGワードやブラックリストのようなものを追加してくれたのであろう。
また、最近は2ちゃんねるに個人情報が書かれても、数時間から数日で削除されている。
たぶん、誰かが削除手続きをしてくれているのであろう。全体から見れば不十分であるが、ある程度の「自浄作用」はあるようだ。
果たして、ウィキペディアの「自浄作用」は、どうだろう。
当然、ウィキペディアにも何らかの自浄作用はあるし、多少は個人情報を削除した痕跡も見受けられる。
だが、これまでの調査によると、管理者の気に食わないような投稿を行う者に対する対処は、数分から数時間という異常な素早さで行われるが、
プライバシーの侵害行為や個人への誹謗中傷に対しては非常に「甘い」基準を採用するといった、奇妙な「自浄作用」しか存在しないようだ。
これは、ウィキペディアの管理者自身が、「匿名」という壁に守られて活動しているせいもあるかもしれない。
なお、今回、ウィキペディアに書かれている個人情報を調べるにあたり、特殊なプログラムを作成して調査を行った。
このことから、一般の方がウィキペディア上のプライバシー侵害行為に対処することは、調べることからして非常に難しいと言わざるを得ない。
なぜなら、ウィキペディアの検索機能は不完全であり、また管理者がプライバシー侵害への対処を行う姿勢を見せてないからだ。
最近は、ネットをいじめに利用されるケースも多くなっている。あなたやあなたの家族が、ウィキペディアを使った嫌がらせをされていないよう、祈るばかりである。
(記者:吉本 敏洋)