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ベトナム戦争時、枯れ葉剤を豪国内で試験散布…現地報道
5月18日21時46分配信 読売新聞【シドニー=岡崎哲】
複数のオーストラリアのメディアが18日報じたところによると、豪州北東部クインズランド州の熱帯雨林で豪軍研究所の科学者が1966年、
ベトナム戦争にも使用された枯れ葉剤を試験散布していたことが、豪戦争博物館の軍関係文書や関係者の証言で明らかになった。
サン・ヘラルド紙は、散布された付近の住民の間で、がんによる死者が通常より多いと報じている。
散布されたのは、猛毒のダイオキシンを含み、枯れ葉剤の中でも最も強力とされる「オレンジ剤」。ベトナム戦争では南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)が潜むジャングルを裸にしてゲリラ活動をしにくくするために用いられたとされる。
報道によると、ベトナム戦争研究者のジーン・ウィリアムズ氏が、戦争博物館の公文書保管庫で発見した3箱分の豪軍関係文書に、同州イニスフェル市の熱帯雨林で66年6月にオレンジ剤が散布されたとの記述があったという。
同氏はサン・ヘラルド紙に、「化学物質が飲料水を汚染した可能性が高い」と指摘した。
サン・ヘラルド紙は、人口1万2000人のイニスフェル市民のがん死亡者は2005年に76人で、州全体の人口にがん死亡者が占める割合の10倍だと報じた。
だが、AAP通信によると、州当局者は18日夜、「がんの死者数の割合は他の地域と同じだ」と反論した。
一方、サン・ヘラルド紙は、「66年に、2人の科学者がイニスフェル市内で薬品を散布した」との退役軍人の証言を紹介した。
証言によると、散布した周辺の森は3週間で完全に消えたという。
豪州は1965~72年、ベトナム戦争に参戦した。
最終更新:5月18日23時36分